ダウンタウン、ナインティナイン、フットボールアワーらが優勝者に名を連ねる老舗の若手芸人トーナメント「第42回ABCお笑いグランプリ」が11日、大阪市福島区のABCテレビで行われ、昨年2位だった「オズワルド」が優勝し、雪辱。賞金100万円を獲得した。

優勝決定の瞬間、伊藤俊介(31)は「よーし!」と連呼し、ガッツポーズ。伊藤は「どうしてもこの優勝、伝えたい人がいるんで、いいですか」と断って、女優の妹伊藤沙莉の名前を「さいりーっ」と叫んだ。

続いて、相方の畠中悠(33)も「しおりーっ」と絶叫。すかさず、伊藤が「真ん中の妹らしいです」とつっこみ、ネタを離れても抜群の息を見せていた。

今年は全国から574組が参加。この日は最終予選を勝ち上がった12組が出場し、ファイナルステージにオズワルド、蛙亭(ともに、吉本興業・東京)と、カベポスター(吉本興業・大阪)が進んだ。オズワルドは2位カベポスターに、わずか4点差で勝利する大接戦だった。

同グランプリは、もともと、関西若手芸人の登竜門的コンクールとして、80年に「ABCお笑い新人グランプリ」としてスタート。宮川大助・花子、トミーズらを輩出した。後に「M-1グランプリ」誕生のヒントにもつながった関西の名物トーナメントでもあった。

12年からは「ABCお笑いグランプリ」と大会名を変え、出場資格も「関西を中心に活動」の条件から全国へと拡大、デビュー5年以内だったキャリアも「10年以内」のコンビが参加できるようになっている。