6月22日に、映画「キャラクター」(永井聡監督)の公開記念舞台あいさつを取材した。登壇者はSEKAI NO OWARIのFukase(35)。偶然目撃した殺人犯・両角(Fukase)の顔をキャラクター化し売れっ子になってしまった漫画家・山城圭吾(菅田将暉)の苦悩を描くダークエンターテインメント作品。

この日、1人で登壇したFukaseは「ついに1人になってしまいました。僕だけが暇だったってことじゃないでしょうか。僕しか暇じゃなかったんですか?」と自虐気味に話し笑いを誘った。

同作で、本格俳優デビューを果たしたFukase。ファーストシーンから、両角と山城が出会うまでを描いた脚本を自らプロデューサーに渡すなど、その熱心ぶりは現場で有名だったという。永井監督はFukaseについて「本当に真面目な人。現場のスタッフは全員Fukase君が大好き。みんなにすごい好かれていた。ありがたい存在でした。この映画のためにきちんと準備してきたんだな、すごいな、っていうリスペクトにつながりました」と絶賛した。Fukaseは「監督にこんなことを言われるのは初めてです。照れますね」と顔をあからめ、うれしそうに笑った。

また、この日登壇できなかった菅田がFukaseに宛てた手紙では、「ご一緒できる時間とても楽しかったです。この作品はFukaseさんの映画だと思っています。出演してくださり本当にありがとうございました」など感謝の気持ちがつづられていた。Fukaseは手紙を受け「来てねえのに、いいところ持っていくなあ!」と笑い「僕がいつもお世話になりっぱなしで…」と謙遜した。そして「普通にじーんと来ちゃいました。なんかしら、いい音楽が流れてたら泣いていたと思います。素晴らしい、ありがとうございます」と続けた。

監督からの言葉や、菅田の手紙から、Fukaseの親しみやすさや努力家な一面などをくみ取ることが出来た。今後は、アーティストとしてだけでなく、俳優としても活躍する姿に期待したい。