5歳から13年間バスケットボール経験がある女優桜井日奈子(24)がこのほど、日刊スポーツの取材に応じ、東京五輪のバスケ日本代表にエールを送った。今日29日に5人制男子がスロベニア戦を迎え、女子は30日に五輪6連覇中の米国との大一番が控える。強豪ひしめく中だが、デビュー直後「岡山の奇跡」として脚光を浴びた桜井は、男女代表が上位に並び立つ“東京の奇跡”実現を願った。

桜井は男子が五輪開幕前の強化試合で強豪フランス代表を破った試合を、ゲストとしてコート横で見守った。やはり注目はNBAプレーヤー八村塁(23)渡辺雄太(26)の2人だ。「2人がフィーチャーされすぎていると感じますけど…」とバスケ通な顔をのぞかせながら「八村選手は1人でガンガン行って決められる決定力もあれば、スリー(ポイント)もパスっと決めてくれる。『ここでほしい』っていう時に決めてくれるチームの中心ですよね」。渡辺については、40%を超えるスリーポイントの決定率に着目。33%が合格ラインとされているといい、「すごいです」と目を輝かせた。また「ルーズボールで泥臭くボールを追っている姿も、『絶対に勝つんだ』っていう強い意志を感じられてグッと来ました」と主将のガッツにも魅了されている。

45年ぶりの出場となる男子の順位予想を求めると、「私がいうのも失礼かなって…」とリスペクトが強すぎるあまり遠慮ぎみに。10秒ほど考え「決勝トーナメントに行ってくれると願っています!」。

女子の注目選手にはポイントガードの町田瑠唯(28)を挙げた。自身も同じポジションだったといい「良い指示ができて、ゲームメークができる選手。小柄(162センチ)ですけど、中まで切り込んで、外の選手やポストにうまくパスが出せる」と、柔らかい雰囲気を一変させて熱弁。エース渡嘉敷来夢(30)がケガの影響でメンバー入りしていないことなどを念頭に置きつつも「(27日に)フランスに勝ったのは自信になると思います。アメリカ倒して欲しいー!!」と切望した。順位予想では、リオ五輪のベスト8を上回る「ベスト4狙って欲しいです!」と話した。

「バスケが日常だった」いうほどのめり込み、ミニバス時代にはプロ選手を夢みた桜井。「練習量とかだけではカバーしきれないものもあって…」と高校卒業のタイミングで区切りを付けて芸能の世界で戦ってきた。「バスケで培った負けず嫌いなところが、作品にも生きていたりすると思います」と女優業への影響も語る。

五輪の舞台で躍動している同世代に刺激を受けている。「バスケやっていた人間からすると夢のような舞台。そこに立てるだけでもすごいのに、結果を残そうと頑張っていらっしゃる。どの選手も自分が持てるベストを出せるように願っています。お家で全力で応援します!」と呼び掛けた。【佐藤成】