2度目の新型コロナウイルス感染から回復した、お笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二(38)が6日、都内で行われた有楽製菓「ブラックサンダー」新ウェブCM発表会に出席した。前日5日に更新した、ジャングルポケット公式YouTubeチャンネルで、この日から仕事に復帰することを報告しており、回復後、初の仕事となった。

斉藤はこの日、公開されたWebCM「黒雷探偵事務所~怪盗ブラックを追って~」に倉科カナ(33)とともに出演。斉藤演じる自称名探偵のボスと倉科演じる美人助手琲子が務める「黒雷探偵事務所」に有楽製菓から捜査依頼が入り、犯人を見つけるまでをストーリー化した、全7エピソードの動画シリーズとなる。斉藤はイベントの中で、ブラックサンダーを、相性が良いというコーヒーとともに実食。「1個1個、ちゃんとかみしめないと…う~ん…最高の組み合わせ」と満面の笑みを浮かべながらかみしめ、回復ぶりをアピールした。

斉藤は8月10日午後の検温で発熱が判明し、PCR検査の結果、今年1月に続き2度目の新型コロナウイルスへの感染が判明。妻でタレントの瀬戸サオリ(33)と1歳の長男も感染した。同11日に登壇予定だった米映画「ジャングル・クルーズ」大ヒット記念イベントも、斉藤の感染を受けてイベント自体が10日夜、中止。さらに相方のおたけ(38)も同13日に感染が発覚し味覚、嗅覚の障害はあったが病院には行かず10日間の自宅療養で回復。太田博久(37)は陰性だった。

斉藤はジャングルポケット公式YouTubeチャンネルで復帰を報告した中で、療養期間中に症状が悪化し、8月14~25日まで12日間、入院していたことを明らかにした。ただ、感染当初は体温は41度まで上昇し「今までに味わったことのない苦しさ」になり、深夜に救急車を呼ぶも病院が見つからず、入院が出来なかったという。

さらに体調が悪化し、太田が送ってくれたパルスオキシメーターで血中の酸素飽和度を測ると80%台の時もあったといい、再度、瀬戸が救急車を呼び「中等症2」と診断されたが、再び病院が見つからなかったという。発症から3日目にファストドクターが対応し吸入器や薬をもらい、対応し、発症から5日目に入院先が決まったといい「一番、きつかったのは肺炎の症状」だったと語った。

妻の瀬戸は8月26日にインスタグラムで息子とともに療養期間が終了したと報告していたが、斉藤自身は退院し、療養期間が終わった後も、動いたりすると体内酸素濃度が90%前半にまで下がってしまうため、声が出ないなどの後遺症があった。そのため「キングオブコント2021」準決勝出場を辞退した。斉藤は「ネタを書いている太田、せりふを覚えてくれる、おたけに対しても頑張りたいというのもあったが、完治していない現状があり、難しい。『キングオブコント2021』に出る芸人さんたちにも失礼」と、辞退の理由を説明した。