ジャーナリストの池上彰氏(71)が20日、オンラインで、31日放送のテレビ東京系「TXN 衆院選SP 池上彰の総選挙ライブ」(午後7時50分)の記者会見を行った。

テレビ東京と池上氏がタッグを組み、4時間生放送で届ける選挙特番。開始から11年目を迎え、「長いですね~」としみじみ。

今回は、解散から投開票までわずか17日間、“戦後最短”という“スピード選挙”を、どう報じていくかがみどころとなる。

池上氏は「有権者が十分に判断が出来ない、判断する期間が短いまま選挙になってしまった。それを有権者がどう判断するか、それがひとつ見どころ」と熱意を込めた。

同番組で、池上氏とともにキャスターを務める同局の大江麻理子キャスター(42)は「この先、長い間日本を支えていく若い方々がどうご覧になっているか。若い方の投票率がどのくらいまでいくのか、それに注目しております」と話した。

番組では、池上氏による歯に衣(きぬ)着せぬ政治家への中継インタビューや、ユーモアあふれる切り口で描かれる候補者のプロフィル紹介などが話題を呼んでいる。

厳しい問題を投げかけたことで、その後の議員への取材がやりにくくなったことはないか、と問われ、「4年前の厳しい質問をいまだに根に持っているという候補者を聞く。というのを見ると『あ~この人は本当に小さい人間なんだな』と思います」とバッサリ。

一方で、「『いや4年前は、厳しい質問をしてくれたね。ハハハ!』と普通に対応してくれる政治家もいる」と明かし、「あ、こういう人は人間的に幅広いし、良いな、と思います。厳しい質問をしたときに相手の表情が変わって、ムッとするのは当然。その後の態度で政治家の人間性が見えてくる。これを知るのも楽しみなんですね」と不敵な笑みを浮かべた。

また、政党幹部や注目候補者に鋭く切り込む“池上無双”は候補者からも恐れられているといい「面白プロフィルを取材するために選挙特番のスタッフがいろんな選挙事務所に電話する。『テレビ東京ですが』と言うと、いきなり出演のオファーだと勘違いされて、『けっこうです』って切られてしまうみたいで(苦笑い)。結構警戒されていますね」と話し笑いを誘った。