演歌歌手北島三郎(85)が、11年に歌手を引退した二葉百合子さん(90)と初デュエット曲「栄枯盛衰(えいこせいすい)」を27日に発売する。2人合わせて175歳のコンビだ。

二葉さんは3歳で浪曲師として初舞台を踏み、57年に「女国定」でレコードデビュー。「岸壁の母」などを大ヒットさせたが「元気で歌える今こそが幕を下ろす時機」と、11年3月6日、東京・NHKホールでの最終公演で77年間にわたる芸能生活に終止符を打った。

そんな二葉さんに熱いラブコールを送ったのが北島だ。「ずっと前から一緒に歌うのが希望でして、それがようやく実現した」と感激。デュエットは以前から北島が温めてきた企画で「歌をおやめになった先生には大変申し訳ないけれど、『一遍でいいから私が歌手をやっている間に一緒に歌うのが夢なんです』と二葉先生にお話ししたら、『私は引退したんですけれど、そこまで言ってくださるのなら…』といって実現して出来上がった作品です」。

二葉は「私で大丈夫かなと心配しながらレコーディングに臨みました。歌の練習? コロナ禍の中なので、直接はお会いせず、7、8回ぐらい電話口でお互いに声を合わせた後、レコーディングしました。何しろ10年ぶりにスタジオに入ったので、ものすごく緊張して足が震えました。デュエットは初めてなので、うれしかったです」。

北島がホスト役を務めるBSテレ東「サブちゃんと歌仲間」(午前5時30分)の11月6日放送でデュエット歌唱が初公開される。