女優いとうまい子(57)が、不動産会社の株式会社タスキ(本社・東京)の社外取締役に就任することが、24日までに分かった。

12月22日開催の定時株主総会を経て正式決定される。今月15日に行われた同社の取締役会で、取締役候補者として、いとうの本名である小野田麻衣子の名前が掲載された。

同社は13年8月に設立され、20年10月に東証マザーズ市場に上場した。資本金は10億4964万円。21年9月期決算では、売上高91億9000万円、経常利益11億1200万円を計上。経常は前年の5億2200万円から倍増している。

いとうは「ミスマガジン」グランプリを経て、アイドル歌手としてデビュー。仕事が多忙になったことで大学は中退したこともあり、40代に入って学び直しをスタート。14年に早大人間科学部eスクールを卒業し、ロボット工学や予防医学などを学んだ。

17年にはテレビ制作会社の株式会社ライトスタッフ社長に就任。19年にはAIを活用したコンサル会社の株式会社エクサウィザーズの研究員にもなっている。

ジェンダー平等への世論の後押しや、東証が2人以上の社外取締役選任を上場規定に加えたことなどもあり、女性芸能人や女性アナウンサーの社外取締役への起用が相次いでいる。

不二家は女優酒井美紀を、コーセーは元フジテレビアナで弁護士の菊間千乃氏、日本郵船は元キャスターの国谷裕子さんを、新型コロナウイルスの抗原検査サービスを手掛ける株式会社ICheck(アイチェック)は歌手島谷ひとみを起用。SBIHDはこれまでの久保純子アナから20年に竹内香苗アナを選任している。