俳優青柳尊哉(36)ら12人によるトリプルキャストの4人芝居「Navy Pier 埠頭にて」(横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール、26日まで)がこのほど開幕した。

米シカゴを拠点に活動する劇作家で脚本家のジョン・コーウィン氏の作品を、俳優で演出家の井上裕朗氏と新国立劇場演劇研修所ヘッドコーチを務めていた池内美奈子氏が、それぞれ異なる翻訳と演出で上演する異色の試み。アジア初演となる。

親友や恋人という近しい距離にある男女が、いかにして関わり合っていくか、または離れていくかについて描かれる。ほぼ全編をモノローグ(独白)を中心に構成。井上氏は「彼らが直接語りかけてくる物語によって提示される『問い』を観客と共有し、そこに立ち会う全ての人が自らの現在を見つめ直す機会になれば」と意図を説明する。

舘ひろしが所属する舘プロに移籍後初の舞台出演となる青柳のほか、加藤理恵、中丸シオン、渡辺邦斗、永嶋柊吾、大谷麻衣、石山蓮華、岸田タツヤ、渋谷謙人、万里紗、八幡みゆき、林田航平が出演。