英王室を離脱したヘンリー王子の妻メーガン妃(40)が、未成年に対する性的暴行で告発されたエリザベス女王の次男で叔父にあたるアンドルー王子(61)の裁判に原告側の証人として出廷する可能性が浮上していることが明らかになった。

2001年に当時17歳だった女性に性的暴行を加えたとして米国で民事訴訟を起こされたアンドルー王子の裁判で、原告側の弁護士がメーガン妃を証人として呼ぶ可能性を米ニュースサイト、デイリー・ビーストに示唆した。

メーガン妃は米国在住であるため司法権が及び協力する義務があること、ある期間アンドルー王子と親しくしていたことなどを理由にあげ、「王子のしたことを見ていたかもしれないし、そうでない場合でも王子の行動について誰かが話しているのを聞いた可能性がある」と指摘。メーガン妃がアンドルー王子の行動に関して重要な情報を持っている可能性に触れ、「真実を語れる人物として期待できる」とコメントしている。メーガン妃以外にも、チャールズ皇太子を含む兄弟や元妻のサラ・ファーガソンさんら身内の証言も求める考えを示している。

被害者女性は、2019年に拘留中に亡くなった大富豪で性犯罪者のジェフリー・エプスタイン氏の別荘や邸宅でアンドルー王子から性的暴行を加えられたと主張している。エプスタイン氏は、未成年者の性的人身売買組織を運営しており、被害者も16歳からこの組織に性行為を強要されていたと主張している。人身売買の容疑で逮捕された同氏は無罪を主張していたが、収監されていた独房の中で自殺したとされている。

米ピープル誌はこの件に関してメーガン妃の代理人にコメントを求めたが、ノーコメントとしていると伝えている。

アンドルー王子の代理人は、裁判の無効を申し立てているが、認められなかった場合は来年1月4日に審理が始まる。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)