NHKウインタースポーツテーマ曲「Fly High」を歌うシンガー・ソングライターのmilet(ミレイ=年齢非公表)が3日、都内で日刊スポーツなどの取材に応じた。同曲制作の際には、フィギュアスケート男子で五輪3連覇を目指す羽生結弦(27)らの映像を参考にしたことを明かし、今日4日に開幕する北京オリンピック(五輪)日本代表選手にエールを送った。

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昨年大みそかの紅白歌合戦でも披露した「Fly High」は、高梨沙羅(25)らのスキージャンプや、羽生らのフィギュアスケートなどの映像を見ながら制作した。特に、前回の平昌五輪での羽生の演技には、大きなインスピレーションを受けた。

「青と白のグラデーション衣装でした。今回の曲も、自分の中では空の青さと雪の白さといったカラーのイメージがあったので、すごくピッタリだ! って。羽生選手の、すごく軽やかなんですけど、芯がある美しいジャンプを見ながら、サビの頭がジャンプのタイミングにピタッとハマるような作り方をしました」

幼少期からスキーをたしなむなど“スポーツ少女”だった。注目選手には羽生や高梨、前回大会での姉妹の絆に感動したというスピードスケート女子の高木菜那(29)美帆(27)をはじめ、モーグル男子の堀島行真(24)の名前を挙げ「ダイナミックなジャンプと、以前見た試合で諦めない姿勢に感動したので、注目しています!」。

自身も昨年8月、東京五輪閉会式で「愛の賛歌」を歌い、五輪の大舞台を経験した。戦いを終えた選手たちを目の当たりにして、感じたことも多かった。

「目標に向かって突きつめてきた方たちの意志の強さみたいなものは、その瞳からすごく伝わってきました。大舞台で重圧を感じながら戦う人たちに向けて、歌でエールを送れたらという気持ちはすごく強くなりました」

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サビでは「<歌詞>どこまでも高く高く飛べると 見たことのない景色まで」と歌う。五輪3連覇など“前人未到”の領域に挑む羽生をはじめ、日本選手に向けて「ぜひ“Fly High”してほしい! 私も歌いながら、応援します!」とエールを送った。【大友陽平】