興味深いアイドルグループがまたひとつ誕生した。お笑いコンビ、2丁拳銃の小堀裕之(48)がスペシャルアドバイザーを務める女性6人組グループ、アイアイタイガー。これまで別のアイドルや演劇などで芸能活動経験のあるメンバーらを中心に結成され、3月26日に東京・中野区のheavysick ZEROで行われたデビューライブでお披露目された。

ライブではタイトルにパンチの効いたメイン曲「ドキがムネムネタイガー」など全8曲を披露。ホームページに掲げたコンセプトは「思うようにいかなくて、勝負に目を背けたこともあった。今こそ私のターン。駆けあがろう、思うままに、君は君らしく。とどろく虎たちのストーリーがここから始まる」。その通りに、これまでの活動からの飛躍を期すメンバーが集まった。

イメージカラーが青のSayakaはこれまでソロでの音楽活動やバンド経験を持ち、現役のピアノとボーカル講師でもあるという。アイドルグループは初で「1人1人の力が集まるとこんなにも良い力が生まれるんだなと実感できて楽しかったです。これからも頑張りますので、ついてきてほしい」と語った。

黄色がイメージカラーのChiyoは加入前から別グループでアイドル活動をしてきた。「これまでもアイドルをやっていて、苦しくてうまくいかないこともありました」と語り「今回このメンバーに出会うことができ、1カ月ほどでここまでつくってこれたのはスタッフのみなさんとメンバーがいたからです。ここから手をつないで頑張っていきたい」と意気込んだ。

緑がイメージカラーのMikiは5年間のソロ活動を経て加入。これまでは役者としての活動が主でグループ活動は初めて。「メンバーと同じ時間を共有する意味などを実感しました」と口にし「この6人、皆さんと一緒にこれからも走り続けていきたいです」とあいさつした。

紫がイメージカラーのIchikaはこれまで役者として19年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリンピック噺~」、同年の日本テレビ系ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」などに出演経験があるほか、舞台や格闘技イベント「RIZIN」のラウンドガールなども経験してきた。詰めかけた満員のファンへ向け「こうして来てくださったみなさんのおかげでアイアイタイガーになれたと思います」と感謝し「これからもどんどん高みを目指して頑張っていきます」と力を込めた。

ピンクがイメージカラーのNanaは小学生の頃から芸能活動を行い、NHK Eテレの「ビットワールド」のレギュラーなどを経験。4月下旬からの舞台出演も決まっている。あいさつでは「今日みなさんに出会うことができて、幸せな気持ちです」と語り「メンバーと高いところを目指して頑張っていきます。いけると思っているので、今からワクワクが止まらないです」と笑顔をみせた。

オレンジがイメージカラーのHisatoは一般からオーディションで加入した唯一のメンバー。ライブ後は「人前で何かすることは初めてで緊張しました」と振り返り「でも、メンバーがイチからいろんなことを優しく教えてくれて、感謝しています。ライブの途中からは楽しくなってきて、パフォーマンスすることができました」と初々しく語った。

アイアイタイガーは演劇と音楽ライブを組み合わせたプロジェクト「エウレカ座」の舞台で生まれたアイドルユニットが原型で、演出を務めたゴブリン串田と音楽事務所NEROがスタッフとして支える。小堀も同舞台でメンバーと共演していた縁でスペシャルアドバイザーに就任。今回のライブでは前説も務めるなどして盛り上げ「メンバーのキャラ付けとか、いろいろと演出していきたい」と今後のプロデュースにも意欲をみせた。

アンコールでは4月9日に東京・立川市の立川タクロス広場で行われるフリーイベントへの出演のほか、早くも5月17日に新宿MARZで2度目のワンマンライブ開催が決まったことも発表した。デビューライブを行った26日は一粒万倍日、天赦日、そして寅(とら)の日が重なる最強開運日。何か新しいことを始めるのに良いとされる日に、6人の“虎”の新たな挑戦が始まった。【松尾幸之介】