舘ひろし(72)が21日、都内で行われたHey!Say!JUMP山田涼介(28)の主演映画「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成」(曽利文彦監督、5月20日、6月24日公開)製作報告イベントに登壇した。その冒頭で「台本を読みましたけれど、五里霧中…というか、全くストーリーが理解できないまま、撮影に入り、そのまま終わりました」と衝撃!? の発言をし、会場をあぜんとさせた。

舘は劇中で、アメストリス大統領キング・ブラッドレイを演じた。劇中では剣を振るうシーンもある、左目に眼帯を着けているキャラクターだが共演した山本耕史(45)と内野聖陽(53)と、イベント前に話している中で、自身が演じたキャラクターについて質問し、その答えで初めて理解できたと明かした。

「とにかく、私の理解を超えた作品。左目の眼帯が取れて『左目が、まだ生きているぞ』と言うんですけど『どうして生きている目なのに眼帯を着けるの?』と聞いたら『自分がホムンクルス(人造人間)なのを隠していたんだ』って。あっ、そう…と、今日、初めて知ることが出来た。よく最後まで出来たと思った。監督のご指示通り、やっていた感じです」

曽利文彦監督は、舘の演技について「メチャクチャ格好良く、我々も見ほれていました。撮影が終わって、舘さんが去って行かれる後ろ姿をみんなで見送って、こうなりたいと言っていました」と絶賛。山田も「お芝居で敬礼するんですけど、お芝居じゃなくても出来るというか、自然とそうなるオーラを持って、その場にいてくださった。お芝居いらないな…自然な気持ちで出来た」と舘に感謝した。

一方、舘は天才錬金術師エドワード・エルリックを演じた山田について「初共演。映画を拝見しまして、本当に躍動しているというか、素晴らしい俳優さんだと思いました」とたたえた。

また舘は、アメストリス国軍アレックス・ルイ・アームストロングを演じた山本から「先日、試写で(本編を)見せていただいたんですが…まさかの舘さんが、僕の出ていることを気付いていなかった」と暴露された。山本が劇中で「すごい扮装(ふんそう)をしていた」(山本)ことが要因とみられるが、舘は「はい。全く気が付かなかったです。(試写が)終わって(アレックス役が)誰? と聞いたら、山本君だって」と笑った。