北野武監督(ビートたけし=75)は日本時間30日未明(現地時間29日夜)、イタリアのウディネ・ファーイースト映画祭にオンライン参加し、生涯功労賞である「ゴールデン・マルベリー賞」を受賞した。当初はイタリア入りする予定だったが、体調や世界情勢を考慮し、オンラインでの参加となった。

北野監督は「私は、直前までイタリアに行く準備をしていました。しかし、世界中で引き続き被害を及ぼしている新型コロナウイルス感染症や、ウクライナで今も続いている戦争、そして何より現在の私の体力がイタリアまでの長期移動に耐えられない状況であることから、苦渋の選択として、渡伊を断念せざるを得ないという結論に達しました」とのコメントを発表した。

セレモニーにオンライン参加した北野監督は「どうもすばらしい賞をありがとう。タキシードもスーツも用意したんですが、歳もあるし疲れも出てしまった。ちょうど映画の編集の時期でもあるし、ちゃんと新作を持ってウディネにはおわびとお礼に行きたいと思います。ファンの皆様、どうもすみません。ありがとうございました」と話した。

同映画祭は、ヨーロッパ最大のアジア映画祭。