大野拓朗(33)甲斐翔真(24)が19日、都内で、ダブル主演する音楽劇「クラウディア」(東京建物ブリリアホール、7月4~24日)製作発表に、脚本・演出を手がける岸谷五朗(57)と出席した。

岸谷、寺脇康文が主催する演劇ユニット「地球ゴージャス」が04年に上演した作品の再演となった。愛することをを禁じられた世界で芽生える愛の物語で、岸谷による「反戦3部作」の第1作目となる。ロシアによるウクライナ侵攻を念頭に、岸谷は「18年後にこんな世界情勢になっているとは」。反戦を訴える作品として「出演者の気持ちのピラミッドがあっという間に作られた。よりよいものを作れるという確信があります」と手応えを語った。

「地球ゴージャス」で、岸谷が出演せずに演出だけに徹する作品は初めて。岸谷は「出たいけど…」と名残惜しさをにじませつつ、「寺脇さんも出たくてうずうずしている」と、現在別の舞台作品に出演中の寺脇康文の様子を紹介。初演で寺脇が演じた役柄はヒロインとのキスシーンがあり、「愛したクラウディアとファーストキスを経験するシーンがあるんです。でも寺脇さん、還暦なんですね。頼むから出ないでくれ!と。だから私も出ないことにしました」と経緯を明かして笑いを誘った。

共演の廣瀬友祐、小栗基裕、田村芽実、門山葉子、美弥るりか、上山竜治、中河内雅貴、平間壮一、新原泰佑、湖月わたるも登壇。

大阪・森ノ宮ピロティホール(7月29~31日)でも上演する。