シンガー・ソングライターおかゆ(30)が、21日の誕生日を2日後に控えた19日、都内のザ・プリンスパークタワー東京で「おかゆ BIRTHDAY LIVE」を開いた。バンドでのライブは約2年半ぶりで、80人のファンが来場して誕生日を祝った。ファンや関係者から、サプライズで誕生日ケーキが出されると、ろうそくをうれしそうに吹き消した。

おかゆは、デビュー曲の「ヨコハマ・ヘンリー」や、4月27日にリリースした4枚目のシングル「赤いひまわり」など自身の楽曲を披露。「星旅」では、ファンとサビの振り付けを踊った。さらに、17歳の時に事故で亡くした歌手志望の母と共に大ファンで、カバーアルバム「おかゆウタ」にも収録された、高橋真梨子の「五番街のマリーへ」や、テレビ東京系「THEカラオケ★バトル」(日曜午後6時半)優勝時に歌った、ちあきなおみさんの「夜間飛行」など、アンコールを含む15曲を熱唱した。

ライブ中には、4月27日にリリースした4枚目のシングル「赤いひまわり」のカップリング曲「桜綴」にまつわるエピソードも披露。ミュージックビデオを撮影した日は亡き母の命日で、福島の千本桜の前での歌唱シーンでは、きれいな桜吹雪をバックに撮ることができ、猪苗代湖に移動し撮影した際にも「天使のはしご」を撮影できて「母が温かく見守ってくれていると感じることが出来た」と語った。

この日は、アシスタントMCとしてレギュラー出演中の、BSテレ東「徳光和夫の名曲にっぽん」(金曜午後7時)MCの徳光和夫(81)も駆けつけた。アンコールで、亡き母の思いがたくさん詰まった「おかゆの夢は夜ひらく」をギターの弾き語りで歌唱すると、徳光は涙した。

おかゆは17歳の時、亡くした母を思って歌手になることを決意。14年からスナックや居酒屋を巡り、流しとして客のリクエストに応えて歌い、自身の存在と歌を広めていく活動を始めた。19年4月には、流しを始めた時の目標の1つだった、47都道府県全てでの流しを達成。そして同5月1日に「ヨコハマ・ヘンリー」でビクターからメジャーデビューすると、オリコン演歌・歌謡曲チャートで初登場3位を獲得した。

また作家としての評価も高く、小金沢昇司や水田竜子への楽曲提供も行っている。昭和の歌謡曲をこころから愛しているシンガー・ソングライターとして人気を高めている。