宝塚歌劇団出身で、元星組トップの麻路さき(57)稔幸(58)が20日、大阪市内で、シアター・ドラマシティ30周年記念コンサート「Dramatic City“夢”」の取材会に臨み、「懐かしい」より「新しい」を届けたいとの思いを語った。

ともに星組トップを経験した2人は、宝塚歌劇団とゆかりが深く、劇団公演も定期的に行われている同劇場へは格別な思いがある。

劇場は92年に開場。93年に「ライト&シャドウ」を上演した麻路は「大劇場以外では、一番出ている劇場。(宝塚)バウホールだと(大劇場と同じ敷地内で)やっぱり、宝塚っぽくというか、ここでは大胆なことができた」と振り返った。

劇場サイズ感も「ショーでもすみずみまで行き渡るというか、サイズ的なものが(大劇場と)違う」との思いがあり、退団後も舞台に立つことは多い。

98年に、トップ就任後のお披露目として「聖夜物語」に主演した稔は、最初の出番で「肉布団を着て出た」ことを笑いながら思い起こした。

「デーブというギャングの親分が、好青年へと変わっていく展開で、デーブという名前の響きから、肉布団を着て出ようって」

ちゃめっ気も兼ね備えたスターだった稔は「皆から『お披露目の最初の出番がそれでいいの? 肉布団で!』と言われた」と懐かしそうに語った。

今回は、昨年退団した元星組スター愛月ひかるら、2人より下級生が多数出演。麻路は「自分たちが(公演の)雰囲気をつくるので、とにかく皆で一緒に仲良くやりたい。(後輩が)意見をどんどん言えるような空間を作りたい」と言う。

公演への思いには「いろいろな年代の出演者がいる。懐かしい曲も、メンバーも入れ替わって、新しいものを作る気持ちで。お客さまにも新しい作品として、見ていただけたらありがたい」とも話した。

稔は「懐かしい作品も、埋もれた名作も、皆で掘り起こして届けたい」と話していた。

公演は9月9、10日に東京建物Brillia HALL、同16~18日に大阪市のシアター・ドラマシティで予定されている。