27日から放送している日本テレビ系「24時間テレビ45」でチャリティーランナーとして100キロマラソンに挑戦した、お笑いコンビ、EXITの兼近大樹(31)が28日夜、ゴール地点となった会場の東京・両国国技館に到着した。最後まで笑顔で「かねちスマイル」を貫き、涙を浮かべながら放送時間内にゴールテープを切った。

残り1キロを切り両国国技館が見えると、右手で軽くガッツポーズした。会場に入ると、涙を手でぬぐいながらゴールに向かった。テープを切ると、「いや~泣くタイミングが早かったと思いますね。ここ(ゴール後)で泣けばよかったのに。ちょっと違ったかな」とおどけた。

「目標では開始すぐゴールして、『サライ』を歌わせないようにする予定だったんですけど、まさかちゃんといい時間にゴールするもんですね」と笑った。羽鳥慎一アナウンサーから「皆さんがあなたと会いたくて待ってました!」と言われ、「あざっす!」と返して左手の人差し指を突き上げた。

その後出演者全員で「サライ」を歌うフィナーレに。メインパーソナリティーを務めた「ジャにのちゃんねる」の二宮和也(39)からは「かねちらしいんじゃないかと思いますよ。まだゴールした後座ってないんですもん。俺らと一緒に『サライ』歌ってる。これが兼近ですよ。さすがだなと思います」と称賛された。兼近は「皆さんと一緒に何かを作り上げるという喜びを知りました!」と叫んだ。

さらに「途中、自分ことをフォレスト・ガンプだと思って頑張っていました」と笑った。相方のりんたろー。(36)からは「最後まで笑顔でやり切ってくれました。マジで最高の相方です!」と感謝されたが、「中継で入る、りんたろー。さんの解説みたいなの、本当にいらなったと思いました!」とジョークで返した。

今回は17年のブルゾンちえみ以来、5年ぶりの単独マラソン。兼近は本格的な運動は中学生以来16年ぶりだったが、異例の立候補で大役を務めた。27日のスタート直前の特番で走行距離が100キロであることが発表されると、「足りるのかな? もっといけるけどなあ」と笑わせ、「あまり苦しそうな感じはみせたくない。最後までみんな楽しく見てほしい」と語っていた。

マラソン中は、沿道で声をかけられると手を振り返すなどして応じ、宣言通り”笑顔のラン”を徹底。それでもスタートから約16時間半が経った28日正午ごろ、64キロほど走ったところでは「ポンポンしすぎてちょっと腕が疲れた」と両腕にテーピング。80キロを過ぎると足の裏の痛みを訴えるなど、満身創痍(そうい)の体で必死に歩を進めた。

フィニッシュでは、マラソンのスターターを務めた内村光良(58)が持ち寄った番組出演者らのメッセージが書き込まれたゴールテープを切った。「過去最速ゴールを目指す」と意気込んだ通りの堂々たる走りで見る者に勇気を届けた。