12日に放送された俳優坂口健太郎(31)と女優杏(36)がダブル主演しているフジテレビ系連続ドラマ「競争の番人」(月曜午後9時)の第10話の世帯視聴率が7・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、速報値)と13日、分かった。

初回から11・8%、8・9%、9・4%、9・4%、8・0%、8・1%、8・0%、8・0%、9・8%だった。

個人視聴率は4・2%だった。初回から5・5%、5・5%、5・3%、4・7%、4・7%、4・7%、4・5%、5・0%だった。

ドラマの舞台は公正取引委員会。坂口は20歳で司法試験合格、東大法学部首席卒業の天才で理屈っぽくひねくれ者の小勝負勉(こしょうぶつとむ)。杏は実直で感情のままに行動する元刑事の白熊楓(かえで)を演じる。2人は公正取引委員会第六審査、通称ダイロクに職員として務める。独占禁止法に関わる違反行為を取り締まり、経済活動における自由で公正な競争の場を守るために目を光らせる「競争の番人」として、談合やカルテルなど不正をあぶり出していく。

第10話で、小勝負らダイロクは大手ゼネコン「ラクター建設」の樋山雄也(平原テツ)が仕切る談合現場に踏み込む。だが、そこには中堅ゼネコン「小津建設」社長の小津耕介(竹財輝之助)がいた。そこで行われていた談合はダイロクが追う「東京湾岸地区再開発プロジェクト」ではなかった。自分の身に危険が及ばないようにするために、国土交通省・事務次官の藤堂清正(小日向文世)が仕かけたわなだった。

しかし、ダイロクのメンバーはあきらめない。再開発プロジェクトの調査は認められなかったが、樋山と小津建設が関わっていた談合の裏付け調査という名目でラクター建設を立入検査できた。入札日が迫る再開発プロジェクトの談合場所を探り出すが、留置した資料からは証拠品がなかなか見つからない。ダイロクのキャップ風見慎一(大倉孝二)は白熊に小津建設で資料を留置してきてほしいと頼む。白熊が小津建設に赴くと、小津と妻の環(前田亜季)が途方に暮れていた。談合に関わったことが知られ、次々に仕事がキャンセルされていたのだ。環は思い詰めた表情をしている。

留置品を持って白熊はダイロクに戻るが、まだ再開発プロジェクトの談合場所などの手がかりは得られていなかった。そんな時、小勝負の携帯にダイロクメンバーの六角洸介(加藤清史郎)から連絡が入る。検察官の父、敦夫(羽場裕一)の伝(つて)を使って藤堂の周辺を探っていた六角は、とんでもない計画を知ったのだ。それは、藤堂がこれから国会に提出しようとしている法律案だった。