テレビ朝日を3月末で退社し、4月からトヨタ自動車所属ジャーナリストとなった富川悠太アナウンサー(46)が、同社の企業メディア「トヨタイムズ」に新たに加わったことが18日までに分かった。

トヨタイムズは、14日に公式YouTubeチャンネルに投稿した最新動画で、富川アナが8月にベルギー西部のイープルで開催された、世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリー・ベルギーを取材するもようを紹介。動画の説明分の中で

「ヨーロッパに“初上陸”した水素エンジン搭載のGRヤリス。市販化に向けて開発中の水素エンジン車が海外の公道を走るのは今回が初めての機会となった。ドライバーはモリゾウこと豊田章男社長。今回、新たにトヨタイムズに加わった富川悠太が、モリゾウに密着した。走行の前後にモリゾウが語ったこととは?」

と、富川アナが新たにトヨタイムズに加わったと紹介した。

富川アナは、ヘリコプターでベルギー上空を飛びながらリポートを行った。その上で

「トヨタイムズをご覧の皆さん、改めてまして、こんにちは。4月にトヨタ自動車に入社しました、富川悠太です。今回、私はラリーの最高峰WRCを取材するために、ベルギーへ行ってきました。11月には日本でも12年ぶりにラリー・ジャパンが開催されますが、それに向けて世界ラリーがどんな競技なのかを学び、どんな魅力があるのかを皆さんにお伝えするために取材に行ってきました」

と語った。

ラリー・ベルギーでは、トヨタが市販化に向けて試験開発中の水素エンジン車「GRヤリス」が、競技に先立つデモランで海外の公道を初めて走った。ドライバーは、レーシングチーム「TOYOTA GAZOO Racing」チームオーナーで、マスタードライバーでもある“モリゾウ”こと豊田章男社長(66)が務め、富川アナが密着取材した。

豊田社長は、WRC年間王者に4度輝いた

フィンランドのユハ・カンクネン氏をコドライバーに、走行。11月10日から始まる、日本で12年ぶりに開催されるラリージャパンに向けて「お客さんに対して、どういうふうに見せるか。ジャパンラリーを見る人、やる人、サポートする人が、どうすれば日本で安全かつ楽しい、またやってみたいなと思えるジャパンラリーになるか。ぜひ準備をしてもらいたい」などと語った。

富川アナは、カンクネン氏にも英語で取材した。動画の最後のナレーションでは「ヨーロッパの皆さんに、水素エンジン車の現在地を直に見てもらう機会となった今回の世界ラリー。トヨタイムズでは引き続き、ラリーの魅力、そして11月10日から始まる、ラリー・ジャパンの見どころを発信して参ります」と語った。その上で「それでは、また次の動画でお目にかかります」と口にして、今後の継続出演を示唆した。

トヨタイムズは、8月に過去の性加害が報じられた俳優香川照之(56)が、編集長を務めていたが、騒動後にはサイトでは過去のアーカイブ記事なども見られない状態となった。トヨタは、香川とのプロモーション契約について「本年末にて契約満了となる予定です」と説明しており、トヨタイムズ編集長の“後任人事”の行方も注目されている。