中川大志(24)、松井玲奈(31)、山内圭哉(50)が24日、大阪市内で、出演する舞台「歌妖曲~中川大志之丞変化~」(12月17日~25日、大阪・新歌舞伎座)の取材会に出席した。主演の中川は、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に畠山重忠役で出演して、劇中で最期の名演技が話題を呼んだばかり。

そんな中川が、舞台初挑戦、初座長を務める。自身の名前がタイトルにもなっており「なかなかないこと。いろんなところにポスター、フライヤーが置いてますけど、見慣れない」と照れ笑いした。

24歳にして大役を担うが、共演する山内は「何の不安もない。しっかりしてて、42なんちゃうかなと思います」と冗談を交えながら信頼感を示し、松井も「中川さん自身がこの作品と、役と向き合ってる姿に一生懸命ついていく、という気持ち」とした。

同舞台は、20年に明治座、東宝、ヴィレッヂの3社が立ち上げた「三銃士企画」の第2弾。劇作家・倉持裕氏が、シェークスピア作品「リチャード三世」のエッセンスをまじえながら、昭和の芸能界を描くものだ。

同企画の第1弾を見たという中川は「いろんな世代の方が集まって新しいエンターテインメントに熱量を持ってチャレンジしていて、すごく体温が熱くなった」と明かし、第2弾についても「今までにないような作品になるんじゃないかな。いや、しなくちゃいけないと感じてます」と責任感を口にした。

作中では昭和歌謡界のトップスターを演じる中川。ミュージカルとは違い「物語に沿うように昭和歌謡をイメージした」曲を歌うといい、松井は「本当にすてきな歌声。心が震えるような歌を歌ってくださるので、それをステージの上で聞けるのが楽しみ」とした。

東京公演(11月6~30日、明治座)、福岡公演(12月8~12日、キャナルシティ劇場)を経て、12月に大阪・新歌舞伎座で千秋楽を迎える。

山内は「稽古場でやれることは70%くらい。あとの30%はお客さんが作ってくださるものだと思ってるので、最後の30%を作りに来てください」とアピールした。

中川は「『リチャード三世』を勉強してから、とかは、していただかなくてもいいと思う。(タイトル通り)お客さんに驚いてもらえるような変身をステージで見せたい」と意気込んだ。