女優板谷由夏(47)が28日、都内で、映画「夜明けまでバス停で」(高橋伴明監督、10月8日公開)完成披露試写会に出席し、ストイックな役作りについて話した。

板谷は05年に公開された「欲望」以来の映画主演。同作へ向けて3キロ近くの減量をしたといい「食べませんでした。あと、残飯をあさっているシーンは本当におなかがすいていないとできないので」と話した。

居酒屋のシーンでは、撮影に入る前に飲食店でもバイトをしたと明かし「一番社会の影響を受けやすい人たちがたくさんいること、スルーしちゃいけないことをこの映画を通して知ってほしい」と話した。

板谷は「監督の怒りとメッセージが詰まっています。本当に大変な思いをしている人は映画を見に来る余裕もない。もし可能なら、周りに"助けて"と言えていない人が考えるきっかけにして欲しいです」とアピールした。

筒井真理子、柄本明、高橋監督、脚本の梶原阿貴氏も出席。

20年冬に東京・幡ケ谷のバス停でホームレスの女性が突然襲われた悲劇をモチーフに、コロナ禍における、社会的孤立を描いた作品。