W杯旋風は来年に持ち越しとなった。「現代用語の基礎知識選 2022ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が1日、都内で行われ、W杯カタール大会の話題など、サッカー関連の言葉が選出されなかったことについて、選考委員で漫画家のやくみつる氏(63)が“釈明”した。

22年を象徴する言葉が並ぶ中、熱狂の渦に包まれているW杯関連の言葉はノミネートされていなかった。日本は11月23日に強豪ドイツに勝利し「ドーハの歓喜」とたたえられている。やく氏は「その言葉が発せられた時には、トップ10が決まっていて、事務局が各受賞者にオファーをかけていた時期」と説明。その上で「大人の事情で拾い得ないということで、納めていただきたい」と懇願した。

また、W杯が大会期間中であることをふまえ「ドーハの歓喜は言葉の重要度が決まりません。来年の選考会で、何らかの形で拾えれば拾いたいと思います」と話した。

年間大賞に「村神様」が選ばれるなど、ノミネート30語には6つの野球関連の言葉が選ばれた。大の野球好きとしても知られるやく氏は「私は『もう少し減らしても良いんじゃないんですか』と申し上げたんです。私がねじ込んだわけではありません」と語り、会場を笑わせた。【沢田直人】