ワハハ本舗が、1月26日に22年9月7日に白血病のため67歳で亡くなったメンバーの村井昭彦さん(むらい・あきひこ)の「劇団葬~"大福神"村井昭彦を偲んで~」を東京・新宿のシアターサンモールで行う。

経理担当のスタッフを務めながら、趣味のギターを生かして劇団の3人組「親父バンド・放課後残され隊」のセンターとして活躍。キンキラキンの大福神として、全体公演のトリも務めていた。

21年12月の地方公演の際に熱が引かず、東京で検査をして「コロナは陰性だが白血病の疑いがある」と診断された。入院して精密検査を受け「白血病で余命3カ月」の宣告を受けた。"喪主"を務める主宰の喰始(たべ・はじめ)氏(75)は「宣告を受けた時は本人もすごいショックを受けていた。40年以上の付き合いで、絶対に弱音を吐かない男の電話の声が震えていた」と振り返った。

村井氏は闘病するために故郷の愛知県岡崎に帰って入院、臍帯血(さいたいけつ)移植にかけていた。亡くなる2日前にはテレビ電話で、ワハハの劇団員と元気に話していたが、病状が悪化して意識を失い心肺停止。一度は持ち直したが、9月7日に亡くなった。

喰氏は「今の時代、67歳は若すぎる。まだ村井君が学生の時に飲み屋で知り合い、麻雀とかで遊んだ。一度は故郷に帰ってブティックを経営していたけど、バブルがはじけたこともあって上京して、ここ30年はメチャクチャだったワハハの経理を見てくれた。こいつなら裏切らないし、裏切られたら俺が悪いと思える人間だった。ステージに引っ張り出したら大ウケで出役としても活躍してくれた」と振り返った。

劇団葬は久本雅美、柴田理恵、佐藤正宏、梅垣義明、ポカスカジャン以下、ワハハの劇団員総出演。ビートルズの「ミスター・ムーンライト」をパクった「ミスター・ム~ライ」をはじめとする村井さんのお得意ナンバーを演奏する、涙あり、笑いありのお弔い。5月に始まる全体公演でも披露される。

自身は07年に生前葬を行っている喰氏は「自分より年下の人間に先に死なれるのはつらい。時間ができたら、若いころに行けなかった国へ旅をしたいと話していたのに。本当は劇団葬じゃなく『頑張れ応援音楽大会』を開ければと考えていましたがかないませんでした。唯一の慰めは、闘病9カ月でしたが、長く苦しむことなく亡くなったことくらい。僕は映画でも非日常の世界が好きなんですが、人が1人死ぬということは非日常の世界へ行っちゃうこと。今まで当たり前だったものが亡くなって、日常のありがたさを感じています」と話している。