フリーアナウンサー森本毅郎(83)が23日、22日に急性大動脈解離で66歳で亡くなった笑福亭笑瓶さんをしのんだ。

この日、パーソナリティーを務めるTBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ」(月~金曜午前6時30分)に生出演した森本は「『噂の!東京マガジン』で一緒に出演していた笑福亭笑瓶さんが亡くなりました。我々、仲間を残して、66歳という若さでした。昨日午前中に病院に運ばれたと連絡を受けました。そして危篤になった、亡くなったと非常に早かった」と話した。

「8年前に大動脈解離でゴルフ場からドクターヘリで運ばれて九死に一生を得ていました。同じことが起こってしまいました。『噂の-』のオリジナルメンバーですから、30年以上のつきあいでした。お笑いの世界の人ですが、社会性のあるテーマに取り組んで真剣でした。極めてジャーナリスティックな才能を持っていて、笑顔と真顔を使い分けていた。不幸な事件を取り上げると、スタジオで目を真っ赤にしていて、人情家の面がありました」と振り返った。

8年前に笑瓶さんが倒れた時は、一緒に禁煙した。「私も心臓が悪かったので2人でたばこをやめました。非常に健康に気を配っていて、健康オタクの面もあった。収録では必ず楽屋に顔出してくれて『どうです?』と非常に気を使ってくれました」。

そして「彼の方が先に逝ってしまった。私も80歳をすぎて、いつ死んでもおかしくない年になりました。最近は自分の死を考える機会が増えた。死というものが、どんどん近しくなっている。自分が死んじゃう時は、仲間が見送ってくれると思っていたが、人生はうまくいかない。非常に大きな欠落感、喪失感。堪え難いものがある。笑瓶ちゃんの死は予測不能。安らかに眠って欲しい」と話した。