女優大塚寧々(54)MEGUMI(41)宇野祥平(45)が、4月13日スタートのフジテレビ系連続ドラマ「あなたがしてくれなくても」(木曜午後10時、初回15分拡大)に出演することが12日、明らかになった。

原作はハルノ晴氏による同名コミック(双葉社刊)で、テーマはセックスレス。夫婦関係に悩む人たちの思いを代弁するかのようなヒリヒリとした会話劇、禁断の関係を予感させるハラハラしたストーリー展開がSNSを中心に話題を呼んでいる注目作だ。

その映像化となる本作では、主演の奈緒(28)をはじめ、岩田剛典(34)、田中みな実(36)、永山瑛太(40)らと、14年に社会現象を巻き起こした同局系「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」制作スタッフが集結。演出の西谷弘監督が愛を求めてさまよう30代男女の群像劇を描いていく。

大塚は、岩田演じる新名誠(にいな・まこと)の母・幸恵(ゆきえ)役を演じる。現在は病気のため入院しており、誠が仕事の合間を縫って見舞いにやってくることを、退屈な入院生活の楽しみとしている。息子の妻である楓(田中)に対しても、彼女が副編集長を務めるファッション雑誌を読み込むほど、その仕事ぶりを尊敬している。

そんな楓とは異なり、幸恵自身は専業主婦として、これまで数十年にわたり家庭を支えてきた。夫にも献身的で、自分が入院中の身でありながらも夫のためにお茶を入れてあげるなど、自己犠牲ともいえるほどの接し方をしている。そんな幸恵の姿は誠の家族観にも大きな影響を与えており、のちに楓との夫婦関係にも影響することになる。

大塚は台本を読み「それぞれの気持ちが丁寧に描かれていて、一気に引き込まれました。また久しぶりに西谷監督とお仕事できるのもうれしいです。気を使い過ぎるけれど、いろいろなことを感じたり我慢したりしている彼女を表現できたらなと思います」とコメントした。

MEGUMIは楓が勤めるファッション誌の編集長・川上圭子役を務める。競争の激しい業界で結果を出し続け、確固たる地位を手にした“バリキャリ”女性だ。副編集長の楓にとって圭子は憧れの存在であり目標でもある。何でも自分1人で背負いがちな楓の仕事ぶりを心配しつつも、楓のことは高く評価。ある日、楓の仕事現場に現れた圭子は、楓にあることを告げ、それを聞いた楓は動揺し…。楓の今後に大きく関わっていく圭子の言動から目が離せない。

MEGUMIは出演にあたり「モヤモヤした思いを抱えた複雑なラブストーリーに参加できるのがとてもうれしかったです。今の時代を自由に生きる女性だと感じました。さまざまな経験を経て、瑞々(みずみず)しく前に進む新しいパワーウーマンをイメージしています」と語った。

宇野は、永山演じる吉野陽一が店長を務めるカフェのオーナー・高坂仁役を演じる。もともと趣味で始めたお店で、気楽に構えているが、人付き合いが苦手な陽一は接客が下手で、店の売り上げが上がらないことにたまに小言をいうこともある。陽一のコーヒーの腕前に全幅の信頼を寄せており、彼の良き理解者でもある。

宇野は出演にあたり「初めて西谷監督の作品に参加できること、久しぶりに永山瑛太さんとご一緒できること、とてもうれしく思います。高坂はカフェのオーナーですが、僕自身上京し10年近く喫茶店でアルバイトをしていたことがあります。店主からはどんな仕事も同じだと日々厳しくご指導していただきました。何度か店を引き継がないかとも言われたことがあります(笑い)。店主の言葉を思い出しながら一生懸命に演じさせていただきます」と語った。