今日26日付日刊スポーツのインタビュー企画「日曜日のヒロイン」に登場しているTBS日比麻音子アナウンサー(29)。1月から同局系「Nスタ」(月~金曜午後3時49分)で金曜キャスターを務めている。紙面に入りきらなかったエピソードを紹介する。【佐藤成】

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日比アナは、これまでともに仕事をしたそうそうたる司会者からさまざまなものを吸収し、成長につなげている。21年9月に終わったTBS系情報番組「あさチャン!」で共演した夏目三久さんの他に、もう1人尊敬してやまない先輩がいる。09年から「Nスタ」の前身番組「イブニングワイド」と「Nスタ」でMCを担当していた長峰由紀アナだ。

「夕方のニュースを担当されてたじゃないですか。ちょうど東日本大震災の時も長峰さん。たぶん堀尾(正明)さんと長峰さんだったと私は記憶してるんですけど、まさか同じところに自分が…。(金曜キャスター就任が決まり)最初に長峰さんにもあいさつに行きました。長峰さんはやっぱりかっこいいので、(ひと言だけ)『頑張りなさい』っていうふうに」。

インタビューの中で「アナウンサーとして幸せですか?」と聞いた。すると日比アナは「それをつかみ、幸せですって言えるようにやっている感じですかね。いつ来るんですかね」と答えた。続けて「それは長峰さんが常におっしゃっていて。(以前)その日のスポーツニュースか何かですごくかんだり、間違えてへこんでいたら、『そんなの毎日だし、満足するときが来たら終わりよ』って言ってくださるんですよ。長峰さんにも同じ質問を確かしたんです。『いつになったら“やったな”って思えるんですか?』って聞いたことがあって、『そんな日が来たら終わりよ』って言われたのを私は常に心に留めています」と大切にしている言葉を明かした。

もちろん仕事の中で、幸せに感じる場面はあるという。「例えば何かすごいシーンに出会えた時とか、バラエティーでめちゃくちゃ場が盛り上がって、みんなで『いやー今日はいい収録できたね』と言い合った時とか。『キングオブコント』はもちろん毎回幸せですし…。それから、オンエアが終わってからホラン(千秋)さんと『お疲れさま~』、井上(貴博)さんと『ありがとうございました』っていう瞬間も幸せだし。でも満ち足りてるという意味では、1度も来てないと思います」と話した。

心からリスペクトする長峰アナの教えが、その高い向上心につながっている。