女優宮澤エマ(34)が8日、東京・渋谷PARCO劇場で、9日初日の初主演舞台「ラビット・ホール」の初日前会見に共演者とともに登壇した。
事故で4歳の息子を亡くした、若い夫婦の傷ついた心が再生に至る道筋を、家族間の日常的な会話を通して繊細に描く。デヴィッド・リンゼイ=アベアーの戯曲は、2007年にピュリツァー賞を受賞している。
宮澤は息子を亡くした若い夫婦の妻、ベッカを演じる。ベッカの夫、ハウイー役の成河(ソンハ、42)は「写実的、いわゆるリアリズムと言われる作品は日本は苦手と言われているんですね。どういうしゃべり言葉がいいのか、とにかく間口を広げるためにやって来ました。派手な照明、音声もいらない。超一流のスタッフワークに支えられて、派手さのない会話劇が人生の支えになるんだということを分かって欲しい」。
ベッカの妹、イジー役の土井ケイト(34)は「本稽古が始まる前から、会議のように話し合って言葉を細かく作ってきた。すごく生(なま)じゃないと成立しないと思う、ものすごく生な舞台になっている。言葉に逃げられない、その場で感じないといけない。この出会い、このカンパニーでこそなしえた。跡のカンパニーだと思っています。お客さんに、この舞台がどう見えたか問いたい。その上で、ひとつ何かが進んでいくのではと思っています」。
夫妻の息子を事故で死なせてしまった車を運転していた17歳の高校生、ジェイソン役をダブルキャストで演じる阿部顕嵐(25)は「本当にすてきな作品とすてきな人に出会えて幸せ。Wキャストで客席で見ていて、鈍く重いような痛みが自分のの中で消化できなくて、何日間も考えるような作品でした。何度も見て、楽しんでもらえれば」。同じくジェイソン役の山崎光(19)は「明日が初日で、うれしい。まだまだ僕は未熟なので、これからも改良していく余地がある。こんなすてきな人たちと一緒で、メチャクチャうれしい。Wキャストなので、それぞれを見ていただければ」と話した。
ベッカとイジーの母、ナット役のシルビア・グラブ(48)は「とにかく、私は1つの小さな種から、水を与えて育っていく様を愛情深く見つめています。お客さまが入って、さらに成長していく過程を見るのがメチャクチャ楽しみでしょうがない。早く明日に、な~れ」と笑顔を見せた。



