先月8日にAKB48を卒業した武藤十夢(28)が23日、都内でファースト写真集「とむもよう」(小学館)の発売記念会見を開いた。

撮影は今年1月に沖縄で行われた。タイトルの「とむもよう」について武藤は「気象予報士の資格を持っているので『空模様』にかけて『とむもよう』。空模様みたいにいろいろな、私の表情を見てほしい」。お気に入りのページはヒップラインを強調した黒いワンピースの水着姿で、強いまなざしでカメラを見つめる写真。「フワッとした写真が多い中で、キリッと大人っぽい私が写っている。かっこいいなと思いました」。

2011年から12年間在籍したAKB48に先月別れを告げた。「AKB12年間の集大成の写真集を出せたらいいなと思っていたので、うれしかった。去年の8月くらいからゆるゆると筋トレを始めて、直前の4日間だけ食事制限をしました。予想以上にいい感じの写真が撮れて、大人っぽくなったなと自分でも思いました。『へ~っ』ていう感じ。12年間のアイドル生活の集大成。成長、等身大の私を見てほしい」。

撮影中は、台風ばりの暴風が来て「寒~い」という瞬間に、とても掲載できないNG写真が撮れてしまった。「点数は80点。残りの20点は天気がムチャムチャ悪かったから。いや、やっぱり90点にしておきます」と笑った。2作目については「東京とかで都会的な感じもいいけど、海外にも行ってみたいですね。ハワイとかグアムみたいに“ザ・リゾート”に行けたら」と話した。

卒業から2カ月近くたったが「やめた2日後からメンバーとご飯に行っていて『意外といるよね』って言われてます(笑い)」。これからの仕事について「その都度、都度に元AKB、タレント、気象予報士、ファイナンシャルプランナー、防災士と、活動していく中でおのずと肩書が決まっていくと思う」と話した。

アイドルを卒業したことで自由になった恋愛については「今のところないです。先月、LINEのアカウントが消えてなくなったので、男性、女性、全方位の誰からも連絡が来ない(笑い)。結婚はいつまでにというより、30歳まではしないつもり。いい出会いに期待しつつ、今はお仕事を頑張りたい」。

AKB48の後輩たちに対しては「やめた身で言えたもんじゃない。でも、せっかくアイドルになったんだから、活動を楽しんで。そして、もっとAKBを好きになって」。武藤より先輩で、唯一AKB48に残っているゆきりんこと柏木由紀(31)について「(卒業は)発表したコンサートのリハーサルの前、当日に言いました。『年長1、2』でやっていたので、寂しくなると言われました。ゆきりんさんは、まだまだ行けるので、全力で応援します」と話した。