女優天海祐希(55)が主演を務めるカンテレ制作フジテレビ系連続ドラマ「合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~」(月曜午後10時)の第5話が15日に放送され、平均世帯視聴率が7・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが16日、分かった。第1話から9・3%、7・9%、8・3%、7・8%だった。平均個人視聴率は4・3%、第1話からは5・3%、4・5%、4・8%、4・5%だった。

天海は頭脳明晰(めいせき)で変装の達人、元敏腕弁護士というワケあり美人探偵の上水流涼子役を演じる。天海と初共演の松下洸平(36)は、女性に苦手意識を持ちながらもIQ140を誇る貴山伸彦役を担当し、バディを組む。ときに手段を選ばない涼子を貴山が頭脳を生かしてサポートする。また、2人が抱える過去の因縁にも立ち向かう。涼子は弁護士資格を剥奪されたきっかけの傷害事件の真相を、貴山は家族との確執を追う。

「クセ強コンビ」が理不尽な悪党たちを“あり得ない”手段で葬る極上痛快エンターテインメント。原作は映画化された「孤狼の血」で知られるミステリー作家柚月裕子氏の小説「合理的にあり得ない 上水流涼子の解明」。天海、松下の他にも白石聖、中川大輔、丸山智己、仲村トオルらが出演する。

依頼人の自殺という、これ以上ない悲しい幕切れが、涼子と貴山の胸に大きなしこりを残した8カ月前の依頼。第5話では、その当事者であり、涼子が敗北を期した因縁の相手・愛原樹里亜(水野美紀)が、殺害予告ともとれる脅迫状が届いたと助けを求めてやって来る。自らの過ちを決して認めず、反省のかけらもない樹里亜の態度に当然、涼子は依頼を断るが結局、高額な報酬を前に、身辺警護と犯人特定の依頼を引き受けることに。しかし、その胸にはある思いがあった。

ナースに扮(ふん)した涼子が、樹里亜の身辺警護をしていたある日、歩いていた2人に向かって工事現場の鉄パイプが倒れてくる。涼子の機転で何とかよけ無事だったが、後日、樹里亜はその一件を記者の前で発表する。すると、人混みの中から作業服を着た一人の男が「悪魔! 魔女!」と樹里亜に向かって罵声を浴びせる。

その風貌から、作業服の男が自殺した西田真紀(市川由衣)の元婚約者・滝本悟志(小久保寿人)ではないかと考えた涼子は、貴山と久実(白石聖)を使って、滝本にある揺さぶりをかける。すると、真紀が自殺した当時の状況について、新たな事実が判明する。