温厚キャラから一転する“キレ芸”で人気の吉本新喜劇、未知やすえ(59)が8日、大阪市内のカラオケ店で、「還暦記念特別公演~お祝いしてくれなきゃ脳みそストローでちゅーちゅーしちゃうぞ~」(8月11日、大阪・なんばグランド花月)の取材会を開催。自ら作詞した「めっせいじ」で歌手デビューすると、発表した。

赤いちゃんちゃんこ-ではなく、真っ赤なワンピース、目元にはラメをあしらったキラキラメーク。シースルーの手袋をしてマイクを握り、登場するなり歌い始めた。

「私、もともとはアイドルになりたくて、中学生ぐらいから、スター誕生! からホリプロスカウトキャラバンも、オーディション受けまくって、落ちまくって(笑い)。いや、榊原郁恵さんの後狙って。ぽっちゃりでもイケるかな? と思ったけど、全滅」

結果、吉本興業へ入り、吉本新喜劇へ移って、今がある。

この日の衣装は「昭和のアイドル」。やすえ自身は「山本リンダさんから山口百恵さん、桜田淳子さん…そして松田聖子さん」と姿を追ってきた。

「中でも松田聖子さんって、もう今でもほんとにキラキラされてて、年齢を重ねても…」と感服。多少イメージにあった? のか、この日の歌唱でも“ぶりっこ”を意識していた。

やすえは8月7日に60歳の誕生日を迎えるが、今年に入って、年齢を実感。「同級生の年賀状とか『きたね、還暦』とか書いてあって」。吉本側に還暦イベントを「やりたいって、私からグイッと押して」準備を進め、夢だった歌手デビューも押し進めてきた。

ただ「恥ずかしくて、みんなには言ってない…。石投げられへんかな? ポスターには絶対、鼻毛書かれるな…とか考えてたら…」。とはいえ、夫で元新喜劇座長の内場勝則(62)には、自宅で作詞していた経緯から、自分で伝えた。

内場も記念公演には出演するが、舞台構成は未定。「歌もどこで歌うか-。まず、歌の練習に必死で」。ちなみに、カラオケの十八番は松田聖子の「SWEET MEMORIES」や中森明菜の「DESIRE」だという。

この日の取材会で進行していた西川忠志(55)からは、赤い衣装に白のベルトから「紅白目指してるんですよね?」などといじられつつも「でも、吉本入ってよかった。なんでもできる。60歳という節目に、自分なりに頑張ってきた感謝を伝えたい」と公演の成功も誓っていた。