モーニング娘。やAKB48らを育て、がんのため61歳で亡くなった振付師でダンサーの夏まゆみさんのお別れ会「魂に出会う会」が28日、都内で行われた。AKB48の1期生だったタレント大島麻衣(35)は、「私の青春、大島麻衣を作っていただきありがとうございました」と涙で感謝を語った。

スクリーンに映し出された夏さんの写真に「夏先生、お久しぶりです。大島麻衣です」と語りかけた大島は、AKBのオーディションで初めて会った時のことを振り返り「何もかもが初めての私に、ダンスはもちろん、ステージに立つ時の心得、アイドルのすべてを愛ある言葉でたくさん教えてくださいました」と語った。

「ステージに1人で立っていると思うな。準備をしてくれている縁の下の力持ちがたくさんいること、ファンの方たちがいること、頑張っている人を見てくれている人は必ずいるからあきらめずに頑張ること」という夏さんの言葉は、ガラケーの中に今もあるという。「自信がなくなった時、ガラケー引っ張り出して見返しています。『いつも感謝、丁寧に、正確に』。この言葉をモットーに日々生きています。私の青春、大島麻衣をつくっていただき、ありがとうございました。ずっと大好きです」と語った。

夏さんは初期のモーニング娘。やAKB48などを中心に、300組以上のアイドルや芸能人を育てたダンスプロデューサー。93年、米ニューヨークのアポロシアターに日本人で初めてソロダンサーとして出演し、98年、冬季長野オリンピック閉会式の振り付けも考案・指揮した。6月21日、がんのため死去した。