米俳優ジョニー・デップ(60)主演の人気映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの次回作が、キャストを一新したリブートになることが明らかになった。

プロデューサーのジェリー・ブラッカイマー氏が明かしたもので、製作時期などは未定としながらも「特定の俳優を待つ必要がないため、実現させやすくなる」とコメント。ジャック・スパロウ役のデップのスケジュールを確保する必要がないと事実上認めた形となり、2017年公開の「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」に次ぐシリーズ第6弾はリブートとなることが確実となった。

ブラッカイマー氏は、他にもプロジェクトが進行中とされる俳優トム・クルーズ(61)主演の「トップガン」シリーズ第3弾についても言及。クルーズが同作の前に何本の映画に出演するのか分からないと話し、次回作は多忙なクルーズのスケジュール次第であると明かした。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」の新作を巡っては、映画「バービー」に主演した女優マーゴット・ロビーが主人公を演じる計画もあったが、米バラエティ誌によるとこのプランは進行していないという。今回進められているのは、ロビー版の新たな物語ではなく、若手が中心のリブート版になると報じられている。

03年に公開された「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」から5作品に出演してきたデップは、元妻で女優のアンバー・ハードとの泥沼離婚劇がきっかけで同シリーズからの降板を余儀なくされた。デップはそのことを不服とし、今後は同シリーズに復帰しない意向を示していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)