男性5人グループBOYS AND MEN(ボイメン)の平松賢人(30)が8月27日に、「メラメラ」で日本クラウンからメジャーデビューする。

結成15周年のボイメンは、名古屋市を拠点に歌、ダンス、演技と多彩に活躍するエンターテインメント集団。日本クラウンは、北島三郎、鳥羽一郎、三山ひろし、純烈らが所属する演歌・歌謡ジャンルの老舗。

ミスマッチのように思えるのだが、メジャーデビュー曲「メラメラ」はそんな懸念を吹き飛ばし、演歌・歌謡の新世界を感じさせてくれる作品なのだ。

開放的になる真夏の恋を、刺激的な歌詞と、どこか懐かしく耳なじんだメロディーで歌い上げる。澄んだ張りのある声質が、絶妙にマッチしている。得意のダンスも見どころだ。

実はメロディーに、昭和を代表する中森明菜、近藤真彦、さらには曲によっては昭和歌謡を感じさせるAKB48らのエッセンスが織り込まれている。それが懐かしさと耳残りの良さ、親近感を生んでいる。

平松 古き良き音色を使いつつ、うまく今の時代にフィットできるような作品です。(デビュー曲は)『平松が歌う令和の昭和っぽい歌』だと思っています。平松が歌ったらこうなるよな、という(演歌・歌謡の)新しいジャンルを切り開きたいですね。

平松は実は昭和歌謡ファンである。昭和歌謡とは、昭和の時代に流行った音楽のこと。最初は両親の影響だったが、安全地帯の玉置浩二や田原俊彦の音楽に触れてファンになった。

特に田原は、今でも目指す存在という。かつて大人の女性だけを集めたボイメンのイベントで、カバー曲を歌うことになった。平松は田原の「抱きしめてTONIGHT」を初めて歌った。

平松 今までグループで味わったことのない熱狂度、盛り上がりで、僕自身、その空気のとりこになってしまったんです。その後、田原さんのライブを見る機会をいただいた。広い会場で、すべての人を魅了するパフォーマンスのすごさに、『俺もこうなりてえ~!』って思ったんです。

平松はこれまで自社レーベルから、ソロ曲2曲を発表している。第1弾は「灼熱ロマンス」(21年)。第2弾は「ア・ヤ・シ・イ・ネ」(24年)。どちらも昭和歌謡の世界を今風にアレンジした曲で、オリコン演歌・歌謡シングルランキングでいずれも1位を獲得している。

平松 昭和って、なんかめちゃ元気だったじゃないですか。今の日本はみんな暗く落ち込んでいる。でも、昭和の時代はそんなの置いといて、みんなで騒ごうぜ、みたいな。それを担っていたのが、昭和の音楽だったと思う。だから、元気過ぎる、エネルギッシュな曲をやりたいと、ずっと思っていたんです。

目標はNHK紅白歌合戦。高いハードルだが、紅白出場で応援してくれる地元の方々へ恩返ししたいという思いは強い。

平松 名古屋が好きだから、地元に盛り上がっていただきたい。そこを担っているのが、(プロ野球の)中日ドラゴンズと(Jリーグの)名古屋グランパスですが、それを僕も背負いたい。優勝バーゲンがあるように、平松が紅白に出たら『紅白おめでとうバーゲン』があってもおかしくないと思うんです(笑い)。

演歌・歌謡ジャンルに、歌って踊れる、まさに大型新人が登場した。

    【笹森文彦】

◆平松賢人(ひらまつ・けんと)1994年(平6)11月14日、愛知県生まれ。小学校からモデルやダンサーとして活動。10年にオーディションでボイメン初代メンバーになる。ダンスリーダーで振り付け、ライブの構成なども行う。ボイメンとして第58回日本レコード大賞新人賞を獲得。カメラはプロ級の腕前で、写真集の出版や写真展を開催。趣味は家電量販店巡り、旅行(御朱印集め)。身長175センチ、血液型O。