夢グループの石田重廣社長(67)が1日、昨年12月に「中程度のアルツハイマー型認知症」と診断された歌手橋幸夫(82)の病状について明かした。

都内で同グループの20周年企画「石田社長の本音トークショー&保科有里との歌謡ステージ」を行い、アルツハイマー公表に至った経緯を説明。昨年12月ころから「様子がだんだんおかしくなった」そうで、「歌も大体3割は歌えませんでした。1月2月はちゃんと話もできません、1人では」と、認知症状が顕著になってきたという。

5月に大阪で行われたコンサートでは、昼公演の歌唱が「2割しか歌えなかった」。夜公演前、橋から石田社長に「おれ、迷惑かけてるんだよね。もう休むわ。休んで頭の整理をしたい」と申し出があった。同社長は「休んだらダメだよ。戻ってこられないじゃないの。休ませない、と言ったら橋さんが笑顔になった。そこで意志を固めた。それならば、隠すことをやめよう」と発表に踏み切った。

だが、どんどん病状は進行し「あれだけの大スターがどうなっちゃったんだという状況に入りました」という。橋は5月31日に一過性脳虚血発作と診断された、約1週間の検査入院の後、6月8日に退院。同11日に滋賀県で開催した「夢グループ20周年記念コンサート」でステージ復帰して「いつでも夢を」など4曲を歌唱した。

石田社長によると「その日はほとんど会話できません。自分で水も飲み込めません。最後に立ち上がって、『命ある限り』という言葉を発して、その翌々日に病院に行きました」。再入院した3日後には、石田社長の名前も忘れてしまったという。見舞いに行き「橋さん! と言ってみても寝てるばかりです。すごい大きないびきをして。顔ももう、橋幸夫さんの顔じゃないんです」と話し、「意思の疎通がなくなったときに、どう対処していいか分からなくなった」と心境を吐露した。

橋は今も入院中という。「僕の顔も忘れる。言葉も忘れる。ずっと寝てます」。話しかけると目を開け、何かを話したそうに「もぐもぐいってるんです」と反応があったそう。石田社長は「現状、どうして橋幸夫さんがあっという間にこういう状況になったのか、僕には理解できません。でも橋さんは生きてます。脳以外はすごく元気です。お見舞いに行った時に、ひと言話させようというのが僕の夢です」と話した。

 

○…石田社長は歌手保科有里(63)と会見を行い、新曲「MOGUリズム」をリリースする移籍先レコード会社を探していると訴えた。自身が出演したドラマ「笑ゥせぇるすまん」の劇中歌でもあるテクノポップ。現時点でリリースは未定だが「海外に行って歌ったり、演出をしてみたい。そのためには海外との付き合いがあるレコード会社にいくことが一番」と希望した。またこの日、石田社長は福島県田村市から観光大使として委嘱状を交付された。