若手落語家の登竜門「NHK新人落語大賞」本戦が25日、NHK大阪ホールで行われ、春風亭一花(38)が大賞に輝いた。女性落語家としては21年の桂二葉に続き、2人目の受賞となった。
3年連続3度目の本戦出場となった一花は古典「厩火事(うまやかじ)」をきっちりと、ところどころ新しいくすぐりや解釈を入れて、楽しく演じた。サゲはオリジナルだった。
一花と笑福亭笑利が同点となり、最後は審査員の投票で勝負が決まった。一花は「夢みたいです」と目をうるませ、「長かったです」と話した。昨年は2位で惜敗した。初の本戦出場となった3年前に「飛躍のきっかけをいただいて、それから毎年、ネタを考えた。失敗もあったが、結果が出てうれしい」と喜んだ。
一花は東京都出身。大学時代に寄席に魅了され、13年に春風亭一朝に入門した。兄弟子には一之輔がいる。
審査員の桂文珍は「女性の揺れ動く心理をうまく表現していた」と評した。
公私ともに親しく、アドバイスをもらう二葉からは大一番の前日に「焼き肉定食をごちそうしてもらった」とパワーでも後押してもらった。
今後の目標として「おもしろい女性の落語家がいっぱいいる。みなさんの知ってもらえるようにしたい」と話し、「古典落語が好きなので、男や女に関係なく、いろいろなネタに挑戦したい」と意気込んだ。



