元朝日新聞記者で、キヤノン戦略研究所の上席研究員の峯村健司氏が17日、フジテレビ系「サン!シャイン」(月~金曜午前8時14分)にゲスト生出演。7日の衆院予算委員会で高市早苗首相が語った、台湾有事をめぐる「存立危機事態になり得る」発言での中国にもたらした影響について言及した。
高市首相は7日の衆院予算委員会で、台湾有事が集団的自衛権行使の対象となる「存立危機事態になり得る」と答弁。これに対し、薛剣氏がXで「その汚い首は一瞬の躊躇(ちゅうちょ)もなく斬ってやるしかない」などと投稿(現在は削除)したとして、木原稔官房長官が、中国に抗議したことを明らかにしている。一方、中国も外務省、国防省などを通じ高市首相の発言について反発するなど、波紋が広がっている。さらに外務省がSNSを通じ、日本への渡航自粛を当面自粛するよう厳重な注意喚起を行っている。
峯村氏は前段で「中国の“怒り度”は」と投げかけられたパネルに「100%」と書き込んだ上で、中国習近平主席の逆鱗(げきりん)に触れたと指摘。「先月31日の日中首脳会議、高市さんと習近平さんは初めてだったんですが、思ったよりも非常によかったと。中国側は高市さんを警戒してたんですね。右翼政治家とか言ってたのが、割と高市さんが率直にものを言うし、丁寧だったと。中国側はいい会見だったとみていたんです」と切り出した。
「ところがその翌日、高市さんがXに上げた、台湾のAPEC(アジア太平洋経済協力)の代表と会談したという、高市さんがご自身のツイートで上げたと。これが実は問題でして」と語った。
高市首相は今月1日に自身のXを通じ「11月1日、台湾を代表してAPEC首脳会議に参加している林信義氏とお会いしました。日台の実務協力が深まることを期待します」とつづり、APEC台湾代表の林信義総督府顧問と握手している写真をアップしている。
峯村氏は当該投稿について「これはある意味、中国が主張している、1つの中国の原則から逸脱していると。台湾を国と認めている表現を、一国の首相がやっているということで、まずここで1ギレしている」と推察。さらに「台湾を政府として認めていることがふざけるなよと。ここで1回、習近平氏がキレている。その後に同じ台湾問題で存立危機事態だと言ってきたことに対し、2回、同じことで挑発してきたと中国側がみている」とした。



