西島秀俊(54)主演の米Amazonの映画、ドラマ製作部門Amazon MGMスタジオ制作の新ドラマシリーズ「人間標本」(廣木隆一監督、プライムビデオで19日から全5話一挙、世界配信)プレミアイベントが18日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた。

西島演じる榊史朗教授の幼なじみの世界的アーティスト一之瀬留美を演じた宮沢りえ(52)と娘の杏奈を演じた伊東蒼(20)は、16年の映画「湯を沸かすほどの熱い愛」(中野量太監督)以来、9年ぶりの共演で同作に続き親子を演じた。伊東は「宮沢りえさんのお名前があって、本当にうれしくて。9歳で最初にお会いし、尊敬し、大好きだという気持ちでできた。私は舞台あいさつの時、小学生で必ず泣いてしまったので、成長したところを見せられたかな、と」と笑みを浮かべた。

「湯を沸かすほどの熱い愛」で、宮沢は銭湯を営む幸野双葉を演じた。伊東が演じた片瀬鮎子は、失踪した双葉の夫一浩(オダギリジョー)が愛人から押し付けられた連れ子だったが、双葉が引き取って育てる役どころだった。

宮沢は「まず、背が伸びてましたね。それは冗談ですけど」と口にして、ほほ笑んだ。そして「すごく思い入れのある作品」と口にした。伊東と、同じく娘の安澄を演じた杉咲花(28)の作品については「知った時は必ず見て、スクリーンのこちら側で成長は感じた。大事に作品を選んで、お芝居を積み重ねていると感じた。私の中では久しぶりの感じはしなくて」と、伊東と杉咲の出演作はいつも気にかけて見てきたと明かした。

「写メを撮ったり、花ちゃんに送ったり」と、撮影中に杉咲に写真を送ったことも明かした上で「最初のシーンから、私たちの中には蓄積されたものがある感じで芝居ができた」と、伊東との撮影を振り返った。そして「作品を通して、時を経て会えるのは俳優冥利(みょうり)に尽きます」と感慨深げに語った。

「人間標本」の制作は、8月13日に都内で開かれた制作発表会見で発表された。「告白」「母性」「ユートピア」などで知られる作家の湊かなえ氏(52)が、デビュー15周年を記念して23年に書き下ろした同名小説が原作。ちょうの研究者の榊史朗教授が、息子の至を含む6人の少年たちを「人間標本」にしたという、衝撃の告白から始まるミステリーサスペンス。同氏自身も「本当にイヤな物語」「一番面白い作品が書けた」と自負し、発売当初から“湊かなえの真骨頂”として大きな話題を集めた作品を実写化した。西島が榊史朗教授、現代劇ドラマ初出演の歌舞伎俳優・市川染五郎(20)が至を演じた。2人は初共演となった。

舞台あいさつには、荒木飛羽(20)M!LK山中柔太朗(23)黒崎煌代(23)松本怜生(25)秋谷郁甫(21)も登壇。西島は、米アマゾンMGMスタジオ製作で、米俳優ジェイク・ギレンホール主演のハリウッド映画「ロードハウス2」の撮影で英ロンドンにおり、リモートで参加した。