作家の乙武洋匡氏が24日、自身のX(旧ツイッター)を更新。実家の跡地に建ったマンションに複雑さをにじませた。
乙武氏は「新宿区にある西早稲田という街に長らく住んでいました。3年ほど前までは、実家もそこにありました」と生まれについて切り出すと、「建築家だった父がみずから設計した一軒家ということもあり、母はなかなか引っ越したがらず、長らくそこに一人暮らしをしていました」とつづった。
続けて「ただ、まあそれなりの年齢になってきたこともあって私の近所に住もうとなり、実家は引き払うこととなりました。跡地には小型のマンションができると聞いていました」とし、この日西早稲田で用事を済ませた後、思い立って実家の跡地をのぞいたという。
すると「できていました。こじんまりとした、それでいてちょっとお洒落なマンションが。でもね、入口が階段。え、ほんとに?」と設計に驚いた様子。「少し側面にも回ってみたりしましたが、やはり入口はそこだけ。長年住んでいた土地なので、“裏口”など作りようがないことは、この私が誰よりも理解しています。もちろん、公共機関ではなく民間のマンションなので、どんな造りにするのかは自由です。何も悪くない。誰も悪くない」としつつ、「でもね、これまで30年くらい、おこがましいかもしれないけど、日本社会のバリアフリーを推進するのに1ミリくらいは貢献してきたのではないかという自負があるからこそ、なんか悲しくなっちゃって」と吐露した。そして「ある意味、『バリアフリーの旗頭』的な存在である“乙武さん”の実家が、めちゃくちゃバリアのあるマンションに生まれ変わったって、なんか皮肉な話ですよね」と記した。
乙武氏は「悲しいというか、何だかへなへなと力が抜けていったというか。俺、いままで何してきたんだろうって。油断すると、ちょっと涙まで出てきそうで」とショックを明かしながらも、「まあ、でも、それが現実だからね。まだまた俺にはやらなきゃいけないことあるんだな、と。かえって力をもらえたというか」。また「乙武洋匡の実家が、バリア満点のマンションに建て替わる--いやあ、悔しいけどね。これが現実なので、まだまだ頑張りますよ。すみませんね、週末にこんな愚痴っぽい投稿して。これから地元の町会のみなさんと新年会。町中華で一杯やってきますわ」と前を向いた。



