ロックバンドT-BOLANが25日、バンドにとって最初で最後となる東京・日本武道館でのライブを8月10日に開催すると発表した。同ライブをもって、35年にわたる活動に終止符を打ち、同ライブを“解散”ライブとすることをメンバー自身が決断した。

現在“ラストツアー”と銘打った47都道府県ツアー「T-BOLAN LAST LIVE TOUR 2025-2026終章SING THE BEST HIT JOURNEY 47」を開催中。最後に近づくにあたり、メンバー間で幾度となく話し合いが重ねられてきた。その中で、五味孝氏(60=ギター)の「少年時代からの憧れ、武道館で最後を迎えたい」のひと言がきっかけとなり、“ロックの聖地”を最終到達点に選んだ。

森友嵐士(60=ボーカル)は「一夜一夜が、ファイナル。その先にあるたった一夜の武道館へ」と切り出すと、「47都道府県、すべての街に会いに行く。あのとき交わした約束を、やっと果たせたと思っています。悔いを残さないために、自分たちの意思で“ラスト”を選びました」と告白した。

「2026年8月10日、日本武道館。“約束の旅”のその先にある、T-BOLANというバンドの物語を、その一夜を、みんなと一緒に創り上げられたらうれしい。この日が、すべてになります」と続けると、「武道館で待ってるな」とファンに呼びかけた。

同バンドは90年に森友、五味、上野博文(60=ベース)、青木和義氏(ドラム)の4人で結成。91年7月、「悲しみが痛いよ」でメジャーデビューすると、「離したくはない」「Bye For Now」「マリア」など数々の大ヒットナンバーを世に送り出した。

99年、森友の心因性発声障害により1度は解散。12年に再結成するも、14年には活動休止。15年には、上野がくも膜下出血で生死をさまようが、死の淵から回復した。その上野が願う“ライブ再開”を受け、バンドは17年に活動再開。21年には青木が活動休止となるが、ライブを中心に継続的な活動を続けてきた。

だが、現在開催中の“ラストツアー”の約2カ月前、上野にステージ4の肺がんが発覚。それでも「ツアーをやりたい」という強い意志で初日から参加。途中、いくつかのステージをキャンセルしているが、バンドにかける思いでステージに立ち続けている。

メンバーそれぞれがロックミュージシャンとして、理想のパフォーマンスと向き合い続けた末に出した答え。それが森友の言う「悔いを残さないために、自分たちの意思で“ラスト”を決める」だった。メンバーそれぞれの意思により、自分たちの手で物語を閉じる。その決意こそが、日本武道館でのファイナルとなる。8月10日をもって、T-BOLANは完結する。