男女7人組ダンスボーカルグループ、GENICの増子敦貴(26)のひめくりカレンダー「増子敦貴 Daily Calendar」の発売記念イベントを取材する機会に恵まれた。

記者は今年5月にも、増子へインタビューする機会があった。今年の前半は同時期に4本近くドラマの撮影が重なり、グループの全国ツアーの準備も並行して行うなど、多忙を極めていた。7月に入り、この取材日の前日にはパシフィコ横浜での公演を終え、全国ツアーも8月まで小休止。いったん落ち着いたタイミングだった。

あらためて今年の上半期を振り返ってもらおうと、増子に尋ねてみた。増子やGENICのファンの間では広く知られているが、増子の言葉選びは非常に独特で、“増子ワールド”や“あっちゃん節”として頻繁に話題となっている。記者もこの“ワールド”を心から楽しみにしていた。

増子は「自分が成長するための要素がたくさんあった。ドラマでも引きこもりの役をやって、自分が活発に外に出るタイプなので役と向き合うのが難しかった。難しいけど学べることも多くて、繊細なお芝居というところでは、100%感情を出してもカメラ越しでは伝わっていないことがあったりして、いろんなことを学んだ。繊細な表現というのはライブでも活用できるので、その意識や姿勢は下半期も忘れずにいたい」と答えた。忙しさもポジティブにとらえる、増子らしさが詰まった言葉だった。

このあとに「上半期をひと言で表すなら?」とやや大喜利っぽい質問を加えようとしたが、質問するまでもなく、こちらの意図を完全に読み切ったように「上半期は神様の『神』と書いて『神半期』でした」とスパッとまとめた。これまでの真面目な回答から、すさまじい角度で曲げてきた。こんなパワーワードが飛び出せば、もうこの日の記事の見出しは確定する。会場の報道陣や関係者から大きな笑い声が上がり、記者もこの最高の発言に震え上がった。

GENICというグループ自体、音楽的な感性やタレントとしての面白さや演技力など、メンバー個々でさまざまな個性が光る天才の集まりだ。その中で増子は、ビジュアルの華やかさや圧倒的な演技力に加え、この天然さを兼ね備える唯一無二のスターだ。

記者のこの質問の前後にも、サッカーW杯の話題では「スペイン代表のペドリが、(自分がサッカーをやっていたころにやっていた)同じボランチで、ずっと好き。なんであの小さな体でボールを取られないのか不思議で、僕とペドリの差はなんなんだろう…って思っています」と話したり、日めくりカレンダーの撮影地の韓国でのエピソードを聞かれ「遠い記憶だけど、女性メンバーにはパックとか美容のお土産を買った気がします。あ、そうです、買わなかったんだ! (メンバーの金谷)鞠杏から帽子がほしいって言われたけど、全然見当たらず、買う時間もなかったので謝った。土産話だけ持って帰ってきました」と、独特な言葉選びでの発言を繰り返していた。ウケを狙うような姿勢も、あざとさも一切なく、ナチュラルに面白発言を連発する、ネット用語でいう“おもしれー男”なのである。

こうしてファンに伝えたい“ワールド”発動の瞬間にまた出会えた。また新たな“語録”を聞くのが楽しみだ。【野見山拓樹】