世界的な音楽の殿堂、米ニューヨークのカーネギーホールで18日夜、指揮者の小沢征爾さん(75)が、約90分に及ぶブリテンの大曲「戦争レクイエム」を指揮した。

 1月に食道がんを公表し手術を受けて以来、小沢さんにとって最長のプログラム。大きな拍手と歓声に迎えられて舞台に登場した小沢さんは、指揮台に置かれた椅子に腰掛けて指揮。要所では立ち上がり、力強い動きで演奏を導いた。

 小沢さんが育て上げたサイトウ・キネン・オーケストラが演奏。日本から来た、小学生を含む合唱団約150人も参加した。

 日本文化をテーマに14日開幕した芸術祭「ジャパンNYC」の一環。小沢さんは14、15日にはブラームスの交響曲など、一部の演目を指揮した。

 [2010年12月19日10時46分]ソーシャルブックマーク