神戸発6人組アイドルグループ、KOBerrieS♪(コウベリーズ)の「新メンバー最終オーディション」が24日、神戸市の生田神社会館で開催され、同市垂水区の高校3年生、浜口莉紗さん(17)が加入することが決まった。

 コウベリーズが再出発する。書類審査を通過し、最終審査に残った4人は、自己PR、歌唱、ダンス審査を終え、運命の瞬間を待った。所属事務所の田中雅久社長(41)が、「合格者は浜口莉紗さんです」と告げると、浜口さんの両目から大量の涙がこぼれ落ちた。「夢みたいです。こんな日が来るとは思いませんでした…」。両手で隠すように、あふれ出す涙を拭いた。

 浜口さんは昨秋、同じ垂水区出身の優里(20)のツイッターを閲覧したことを機にコウベリーズを知った。ツイッターやライブなどを見て「メンバーの一員になって、内気な私を変えたい」と強く思うようになった。

 この日のオーディションには、家庭の都合で約30分遅れて参加した。アイドル志望であるが、突如、「やっていけるのか…」と不安に襲われ、同日、田中社長に辞退の連絡をしていた。その後、田中社長が意思確認をし、「参加」を決意したという。

 発表後の取材では「もう後戻りは出来ません。これまでのネガティブな考えは全て捨てて、全力で頑張ります。私の笑顔で(来年1月に)阪神・淡路大震災から20年目を迎える神戸をより明るい街にしたいです」。浜口さんは白い歯を見せ、言葉に力を込めた。優里も「コウベリーズ、垂水区のメンバーとして一緒に神戸を盛り上げたいです」と握手を交わした。

 オーディションは10月27日から今月14日まで募集し、計24通の応募があった。応募資格は16~22歳の神戸市内在住の女性。

 コウベリーズは来年1月14日には、故郷へ向けた新曲「思い出エール」を発売する。大震災発生20年目の節目の年に全国に“神戸愛”をアピールする。作詞・作曲は同じ神戸市在住のパンクバンド、ガガガSPのギタリスト山本聡(33)が手掛けた。コウベリーズは「震災の語り部」としての役割も期待されており、曲は神戸市にエールを送る内容になっているという。浜口さんも新曲発売のタイミングで本格的に活動予定という。

 コウベリーズは12年7月に「Love

 never

 dies!!!」でデビュー。グループ名は「ベリー(小さな果実)のようにかわいらしく、フレッシュなアイドルに」という理由で決定した。現在、郁恵が学業専念中のため休業している。