<R-1ぐらんぷり2015決勝戦>◇10日◇フジテレビ

 サッカー日本代表MF本田圭佑(28)のものまねで知られるお笑い芸人じゅんいちダビッドソン(40)が、初優勝を果たした。過去最多の3751人の頂点に立った。

 優勝トロフィーを手にすると「いいんですか?

 僕で」と照れ笑いした。「本田さんが生まれてきてくれたおかげで、ひと回り上で、僕が活躍できてる」と本家に感謝した。

 昨年末に、一般女性と結婚したじゅんいちは、喜びを「奥さんと本物の方にも伝えたいです」。優勝賞金500万円で本家に会いにミラノに報告へ行く。新婚でこの日、観覧席にいた奥さんも一緒に連れていく。「新婚旅行もできる。一石二鳥です」と笑った。昨年はファイナルステージで敗れたが、今年は雪辱を果たした。勝因を「持ってたんでしょうね」とドヤ顔を決めた。

 前年優勝のやまもとまさみ(40)もいたCブロックを突破し、ファイナルステージではお茶の間投票で1位の3ポイント、審査員投票でも15ポイント中10ポイントを獲得した。2年連続のファイナルステージでは、「スーパーひまわり」の店員に扮(ふん)した本田圭佑ネタ。「賞味期限が切れた総菜があった」というクレームに、本田になりきって対応した。

 本田ネタを始めたのは1年半前だった。きっかけはアルバイト。当時、コールセンターのバイトリーダーをしていた。歩き回っている姿が本田にそっくりだったことで、芸人仲間に「モノマネをやれば」と勧められた。そこから一気にブレークした。

 今後は本家に負けないぐらいに飛躍するべく、「芸能界の空いているスペースに走り込んでいきたい」と言った。「勝ちはしましたけど、もう3、4点入れられるチャンスはあったと思います。まだまだ伸びしろがある。それがわかってよかったなと思います」。最後まで本田になりきり、取材陣の笑いを誘った。