ジャニーズの7人組グループ、Kis-My-Ft2(キス・マイ・フットツー)が10日、CDデビュー記念イベントを東京・恵比寿ガーデンプレイスで行った。公式な告知はなかったが、約1万2000人が駆け付けた。この日、日本と7つの国と地域で同時発売されたデビュー曲「Everybody

 Go」は17・5万枚を売り上げ、オリコンデーリーランキングで首位を獲得。メジャーグループとして順調な1歩を踏み出した。

 10日の東京の最高気温は34・6度。イベントは炎天下の屋外で行われたが、ド派手なメンバーの登場に会場はさらにヒートアップした。白いジャケット姿のメンバー7人は、ステージまでの70メートルのレッドカーペットを徒歩ではなく、赤いオープンカーに乗って登場した。

 北山宏光(25)が「8月10日、デビュー日だぜ!」と思い切り叫ぶと、「おめでとう~」と温かい拍手と歓声が会場を包んだ。車を降り立ったメンバーの足もとは、すでに得意とするローラースケート靴。早速、デビュー曲「Everybody

 Go」を披露した。

 デビュー日をメモリアルな日にすべく、主催者側も万全な態勢で臨んだ。

 「今のファンにも未来のファンにもお披露目したい」と屋外にこだわったが、特に安全面に配慮し、警備がしやすく、ステージに屋根もある恵比寿ガーデンプレイスが選ばれた。警備スタッフ約100人を配置。イベント開始は午後2時で最も気温が高い時間帯だが、イベントを約40分間とコンパクトに収めた。

 グループ結成からCDデビューまでジャニーズでも最長の7年。藤ケ谷太輔(24)は「ずっとこの瞬間を待ってました。ファンのみなさんに感謝の気持ちをお返ししていきたいです」と感慨深げな表情を見せた。

 待ちに待ったデビュー日だったが、メンバーは平常心で臨んだ。北山は「7年はあっという間でした」と振り返りつつも「イベント前に円陣も組まなかったし、メークしながら『暑いね』と普通の会話をしてました」と明かした。長い下積み経験を余裕につなげた。

 デビュー曲は早速17・5万枚を売り上げ、オリコンデーリーランキングで首位を獲得。北山は「目指すはNO・1です。何事も1番を取りに行きます」と宣言したが、デビュー日にまず1つ目の1位を獲得した。玉森裕太(21)は「先輩たちと同じラインに立ちましたが、今後は負けられない」。メンバーは何度も人さし指を高々と挙げて、NO・1を目指すことをファンに誓った。【近藤由美子】