イケメン演歌歌手山内恵介(29)が27日、新曲「釧路空港」発表記念イベントを北海道の同空港で行った。雪も残る気温6度の寒空の中、屋外ライブも開催して5曲を披露。全国からの追っかけも含めたファン約500人を集め、「29歳なので、ぎりぎりアイドル。キャーキャー言われるパフォーマンスをしていきたい」と話した。

 01年、18歳でデビュー。年間約120日も握手会を開催し、地道にファンを増やしてきた。今や握手会と言えばAKB48グループだが、彼女たちでも年間数十日。それをしのぐ活動を基についた愛称が「手の届くアイドル演歌歌手」だ。この日も韓流スターを思わせる切れ長の目尻を下げながら、サインと握手を繰り返した。

 握手会では1回にCDを1000枚も売ることがあるという。その積み重ねもあり、同曲は発売初週で9000枚。発売約1カ月の現在、セールスは4万枚を突破した。演歌の大御所のシングルでも2万~3万枚しか売れなくなった時代で、10万枚を突破する勢いだ。

 ご当地ソングでタイトル名になっていることもあり、釧路空港は山内一色。出発ロビーには特大ポスターが掲示された。釧路市からは空港宣伝特使に任命。この盛り上がりを勇気に山内は、NHK紅白歌合戦初出場を目指す。【山田準】

 ◆山内恵介(やまうち・けいすけ)1983年(昭58)5月31日、福岡県生まれ。氷川きよしと同じ作曲家の水森英夫氏にスカウトされ、01年「霧情」でデビュー。09年「風蓮湖」が10万枚突破。12年の「涙くれないか」が、オリコン週間演歌チャートで初の1位。「釧路空港」で2作連続同1位を記録。178センチ、57キロ。血液型O。