80年代に流行した聖子ちゃんカットの昭和顔が話題になっている。有村架純(20)。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(月~土曜午前8時)で、小泉今日子(47)演じるヒロインの母親、春子の若き日を演じている。現在放送中の「東京編」では、09年にアイドルを目指して上京したヒロインのアキと、84年にやはりアイドルを目指して上京していた当時の春子の物語が交錯する形で進む。

 脚本を手掛ける宮藤官九郎(42)をはじめスタッフから「デビュー当時のキョンキョンにそっくり」「かわいい」などの声が上がっていたが、実は小泉本人からも「ここが似てるかもね」と、あごのラインを指さされたという。大先輩からお墨付きをもらって「似てると言われてうれしい。光栄です」。演技についても小泉に「周りから、すごく好評なの。ありがとね」と感謝され、「まさかお礼を言われるなんて。ぐっときました」と感激している。また45歳になる自分の母親からも「やっぱり、あんた(小泉に)似てるわ」と言われ、不思議な気持ちになっている。

 カツラをかぶって再現した「聖子ちゃんカット」も印象的だ。「最初は変だなと思っていた」と違和感を覚えたが「収録していくと、フィットしてきて、私、80年代に生まれたのかなと思うようになりました」と今は楽しんでいる。それでも「今、プライベートでもやりたい髪形ではないです」と笑った。

 同ドラマの訓覇(くるべ)圭チーフプロデューサーによると、オーディションの際に「にこっと笑った表情が、小泉さんに似ていることを発見。スタッフが満場一致で出演をお願いすることを決めた」という。

 春子の過去が徐々に明らかになってくる今後の展開とともに、朝ドラ初挑戦の有村の演技にも注目だ。

 ◆有村架純(ありむら・かすみ)1993年(平5)2月13日、兵庫生まれ。10年テレビ朝日系ドラマ「ハガネの女」で女優デビュー。11年「ギャルバサラ~戦国時代は圏外です~」で映画初主演。ほかにテレビ朝日系「11人もいる!」やNHK「つるかめ助産院」などのドラマに出演。フジテレビ系「スターマン・この星の恋」(9日スタート、火曜午後10時)にも出演。160センチ、血液型B。