<連載「気になリスト」(15)>

 「私、童顔なんで…」。それが悩みでもあり、魅力でもある。女優小池里奈(20)。10歳でデビューして、大人の女性へと変身しつつあるが、あどけなさは残る。主なファン層は20代後半から40代という。「みなさん、お父さんのような目線で応援してくださいます。『あまり、小さな水着はダメだよ』とか」。

 デビューのきっかけは、9歳の大みそか。家族で栃木から東京に遊びに来ていた時だった。「新宿伊勢丹の喫茶店にいて、隣の席にいた女の人と何度も目が合うから、ちょっと怖くなってたら、その人が両親にあいさつして…。人生、初のスカウトでした」。

 女性は、元タレントで芸能事務所社長の阿部由美子さんだった。すぐにドラマのオーディションを受ける日々が始まった。全く合格できなかったが、1年が経過する頃、TBS系「セーラームーン」のセーラールナ役に抜てきされた。それをきっかけに、愛くるしいルックスとほんわかした雰囲気が注目され、小6で写真集をリリース。以降、1年に1冊のペースで写真集を出し、「カリスマティーンアイドル」と呼ばれるようになった。昨今はグラビア界もAKB48グループが席巻しているが、ソロで対抗できる貴重な存在。もっとも、水着には抵抗があったという。「中学ぐらいまで現場で泣いていました。白の水着や体のラインが出るワンピースにはいやらしく感じたし…」。

 そんな少女も今や20歳。最新写真集「Re:Rina」ではシーツにくるまりながら、背中を大胆に露出するショットなどもある。「大丈夫です!

 高校からは水着にも抵抗がなくなったし、こういう写真も年相応だと思いますから」。

 大学生になり、今後は女優として飛躍を目指す。阿部社長も「恋をする経験も表現力につながる」と恋愛OKだが、本人は「恋愛体質じゃないみたいです。ただ、キスシーンはそろそろ経験してみたいですね。それ以上はまだ…」と話す。今後はますます“お父さん”たちを複雑な気持ちにさせることだろう。【柳田通斉】

 ◆小池里奈(こいけ・りな)1993年(平5)9月3日、栃木県小山市出身。亜大2年在学中。04年、TBS系「美少女戦士セーラームーン」でデビュー。08年から1年間放送のテレビ朝日系「仮面ライダーキバ」で注目され、ドラマ、映画、CMの出演多数。今年は6月公開の映画「極道の妻たちNEO」で組に住み込む女子高生役を演じた。特技はドラム。156センチ、B81-W56-H87センチ。