年末年始はどうお過ごしでしたか? 2025年もみなさまとともに世界の競馬にスポットライトをあてていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
今年の最初は年末のクイズ大会の答えあわせです。
◆第1問。米国西海岸を主戦場に騎乗するランフランコ・デットーリ騎手がまだ勝っていないダービーは?
(1)UAEダービー()2ドイチェスダービー(独ダービー)(3)ガジダービー(トルコダービー)(4)ケープダービー(南アフリカダービー)
<ヒント…この国で騎乗したことはあるんです。でも、さすがにダービーは勝ってません。>
【正解】(3)ガジダービー。デットーリ騎手は1991年にテンポラルでドイチェダービー優勝、2002年にエッセンスオブドバイでUAEダービー(2006年ディスクリートキャットでも優勝)を制し、1017年にはエディクトオブナントでケープダービーに快勝、南アフリカでG1初制覇を飾っています。
トルコでは2009年にゴドルフィンのバリウスに騎乗して重賞のアナトリアトロフィーを制しましたが、ガジダービーに騎乗したことはありません。ちなみに欧州では英、愛、仏、独、伊のダービー完全制覇を達成、勝ってはいませんが、日本ダービー(2011年にデボネアで12着)、ケンタッキーダービー(2000年にチャイナヴィジットで6着、2024年にソサエティマンで16着)にも騎乗しています。54歳で迎える今年もケンタッキーダービー優勝をめざして現役を続けます。
◆第2問。香港最強馬として2月のサウジカップに挑むロマンチックウォリアー。エージェントとして、この馬を欧州のセリで落札した元騎手は誰?
(1)マイケル・キネーン(2)ウィリー・カーソン(3)オリビエ・ペリエ(4)マイケル・ロバーツ
<ヒント…現役時には香港で重賞に優勝。英ダービーの優勝経験もある、あの人>
【正解】(1)マイケル・キネーン 現役時はクールモアの主戦として活躍、モンジューに騎乗してエルコンドルパサーを差し切るなど凱旋門賞3勝、英ダービーも3勝、香港では2002年の香港カップなど重賞に14勝しています。2009年のシーズンを最後に引退後は香港ジョッキークラブと契約して、その相馬眼を生かして欧州地区担当のエージェントを務めています。
2019年に英国タタソールズ1歳馬セールに上場されたロマンチックウォリアーは、キネーン氏によって30万ギニー(当時の交換レートで約4200万円)で落札され、香港に運ばれて育成・調教されたのち2021年6月の香港インターナショナルセールで、現オーナーのピーター・ラウ・パク・ファイ氏に480万香港ドル(当時の交換レートで約6960万円)で売却されて今に至っています。ロマンチックウォリアーはすでに1億7732万香港ドル(約35億4640万円)を稼いで世界の賞金王となっています。現在は中東に遠征中で、1月24日のG1ジェベルハタ(メイダン、芝1800メートル)を皮切りに2月22日のG1サウジカップ(キングアブドゥルアジズ、ダート1800メートル)を目指すことになっています。
◆第3問。2024年の英愛チャンピオンサイアーに輝いたダークエンジェルは芦毛馬でした。では、この前に英愛チャンピオンサイアーになった芦毛馬とは?
(1)グレイソヴリン(2)ネイティヴダンサー(3)テトラテマ(4)コジーン
<ヒント…メジロマックイーンの芦毛は、この馬から受け継いだものですか>
【正解】(3)テトラテマ テトラテマは1920年の英2000ギニーなど16戦13勝で引退、1922年から英国で種牡馬になりました。産駒のセフトは日本に輸入されてトキノミノルなどの父となっています。英愛チャンピオンサイアーに輝いたのは1929年(昭和4年)。それ以降、芦毛馬のチャンピオンは現れず、ダークエンジェルは95年ぶりの快挙となっています。
メジロマックイーンの芦毛は父メジロティターンから祖父メジロアサマ、メジロアサマに芦毛を伝えた母スヰート、スヰートの父ファーストフィドル、その父のロイヤルミンストレル、そして、その父のテトラテマから受け継いだもの。テトラテマ、そしてメジロマックイーンの血脈は後継種牡馬となったギンザグリングラスを通じて、いまも脈々と伝えられています。
◆第4問。公示された種付料が米国史上最高だった種牡馬は?
(1)ニジンスキー(2)ミスタープロスペクター(3)ストームキャット(4)ノーザンダンサー
<ヒント…全盛期の種付料は50万ドル、いまのレートで7500万円! 種付料を非公開(プライヴェート)にした馬は含まず>
【正解】(3)ストームキャット 2002年に公示種付料が50万ドルの大台に乗って、その後、2007年まで北米最高額を維持しました。
ニジンスキーはシンジケートコントロールとされて交配料は非公開、ミスタープロスペクターもフロリダからケンタッキーに移動した1981年こそ10万ドルが提示されたものの、以降はプライヴェートに。ノーザンダンサーの種付料については50万ドルや100万ドルと報じているサイトもありますが、ブラッドホース誌が発行するスタリオンレジスターを丁寧に調べると、いずれもシンジケートと記されていて種付料は公開されていません。ちなみに2025年の北米最高種付料はイントゥミスチーフ、ガンランナー、ジャスティファイの25万ドルとなっています。
◆第5問。日本に輸入される前に南米で種牡馬として活躍していた馬は?
(1)ニューイヤーズデイ(2)マジェスティックウォリアー(3)パイロ(4)マインドユアビスケッツ
<ヒント…米2歳王者を決めるBCジュベナイルに優勝、日本に来る前はブラジルで種牡馬やってました>
【正解】(1)ニューイヤーズデイ ブラジルに繋養されていたころに産駒のマキシマムセキュリティが活躍したことで社台スタリオンステーションに迎えられました。日本ではエートラックスが兵庫チャンピオンシップに優勝、ミリアッドラヴが昨年の全日本2歳優駿、プラウドフレールが東京2歳優駿牝馬、オケマルが園田ジュニアカップを制すなど産駒は2歳戦やダートの短距離戦で好成績を挙げています。2025年からは新冠の優駿スタリオンステーションに移って種牡馬を続けます。
(ターフライター奥野庸介)
※競走成績などは2025年1月9日現在



