土曜中山のオーシャンS(G3、芝1200メートル、3月1日、1着馬に高松宮記念優先出走権)に、今週末を最後に定年引退する木原一良調教師(70)がテイエムスパーダ(牝6)を送り出す。鞍上は弟子の富田暁騎手(28=木原)。26日は同騎手を背に坂路で4ハロン52秒6-12秒1をマークした。上々の伸びに、鞍上は笑顔で「しまいはしっかりと動けていました。状態は良さそうですよ」と手応えをつかんだ。

    ◇    ◇    ◇

富田騎手は昨秋から米国へ修業に出ていたが、師匠の引退に合わせていったん帰国。先週からJRAでの騎乗を再開した。「先生には本当にお世話になりましたし、最後に重賞を勝ったスパーダに乗せてもらえることは感謝しかないです。やることは決まってますし、いつも通り騎乗したいです。先生に成長した姿を見せたいです」と意気込む。

木原師は自然体だ。刻一刻と引退の時は迫るが「まだ実感はないし、いつも通りだよ」と笑顔。「暁(富田騎手)には、やることはひとつだし、いつも通りに乗ったらいいと言った。しっかりと自分の競馬ができれば」と背中を押す。師匠の引退に花を添える富田スパーダ“魂の逃げ”。そのままー!! そんなドラマがあってもいい。【藤本真育】