美浦トレセンのターフプラザで11日、3人のダービージョッキーがトークショーを行った。90年アイネスフウジンの中野栄治元調教師(72)、87年メリーナイスの根本康広調教師(70)、85年シリウスシンボリの加藤和宏調教師(69)が登壇。豪華そろい踏みに立ち見も出る盛況となり、それぞれ思い出を語った。
加藤和宏師は「シリウスシンボリはやんちゃ坊主で人の言うことを聞かない馬でした。一番苦労したのはゲートで、飛び出してしまうものだから、よく足をぶつけて膝に青あざが絶えませんでした。勝ってくれると苦労して良かったと思えますね。1コーナーまでは格闘技。押し合ったり声をかけたり、怖いと思ったらおしまい」と26頭立ての当時を振り返った。
中野栄治元調教師は「ダービーで1番人気に乗るのが夢でした。アイネスフウジンは3番人気でしたが、単勝につぎ込んで1番人気にしたいぐらいでした。皐月賞でハクタイセイに負けた時には乗り替わりの話もあったようですが、加藤修甫先生に“お前でダービーを勝とう”と言われ、そのひと言に救われました。ダービーは絶対に勝つと決めましたね。いかに道中でライアンを離すかを考えていました」と最大のライバルとみたメジロライアンを意識してレースを運んだ。
根本康広師は「メリーナイスはおとなしくて、派手でかわいかった。新馬の時の調教で、境勝太郎厩舎の2頭と併せて直線ちょこっと差したら、境先生が“なにこんな安い馬に負けてんだ”と怒っていましたね。うちのは800万、向こうは何千万ですから。ダービーは(6馬身離して)後ろの足音が聞こえなかった」と秘話を明かした。

